てぃーだブログ › 坂井先生のどこでもパーマカルチャー

2009年08月18日

八重岳ベストライフ・センター:ワークショップ

先月から、沖縄の北部にある八重岳ベストライフ・センター(BLC)で「沖縄パーマカルチャー・ネットワーク」によるワークショップ(WS)を初めている。
テーマは「パーマカルチャー・キッチンガーデン」である。
パーマカルチャーの考え方による家庭菜園(アタイグワー)づくりで、オーナーご夫妻の要望で作ることとなった。


八重岳BLCの敷地は10万坪あり、右側に見えるのは小さな教会と付室、その奥に小さく見えるのが住居とWWOOFのための施設である。
左側に見えるが約2000坪の畑で、この畑が少し遠いので、この教会の手前(南側)にキッチンガーデンを作ろうということになった。
ここは以前建物が建っていた跡地で電柱の柱が24本残っていて、これを活用しパーゴラ棚を作り強い日差しを防ぐ緑のカーテンをナーベーラーやゴーヤで作る計画だ。
規模はオーナー夫妻とWWOOFER4~5名のための50坪の菜園である。



先月のWSでは家庭菜園の作り方の学習と10名の参加者皆さんで敷地を見てプランを考えました。
今月のWSで菜園のプランが決定され、工事に入りました。

ほぼ中心にハーブスパイラルを配置しほぼ左右対称のプランです。
キーホールガーデンを主体としエッヂ効果と作業効率を考えています。
畝は4区画に分割し連作障害を考慮し輪作畑としました。
当然ながら重層したプランで果樹も植えます。
また、右端の一角は上部にデッキを作りカフェスペースとし最高の景観を楽しむ場所になる予定です。

今回は大まかな畝と通路づくりでした。
早く続きを作りたいな~と、来月の作業が楽しみです  

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2008年11月03日

パーマカルチャーを始めるにあたって・・・・

これまで、パーマカルチャーの倫理と、デザインの原則を述べてきたが、本来は最初に書くべき最も重要なことをここで補足しておきます。

1)パーマカルチャーの真目的

パーマカルチャーは農法や農業の仕方ではなく『暮らしのデザイン』を体系化したものである。
デザインとは各々の構成要素を適切な関係に配置した【互恵的集合体づくり】を意味しています。
パーマカルチャーは《自然と調和》し、《全ての人と調和》した永遠に持続可能で心穏やかな住みよい社会を目指します。



2)パーマカルチャーの基盤

①自然システムの詳細な観察
②伝統的農ある暮らしの中で獲得してきた人類の智恵
③現代の科学的・技術的知識

これらを総動員して自然状態以上の生産システムをデザインすること



3)適正規模・適材適所

個々人が自給率100%を目指すのではなく、《コミュニティー》を形成し、その中で自給率100%を目指すことが、人の一生を意義ある楽しいものとすることが出来ます。
永続的文化は、そこで必要なエネルギーは常に全てそのシステム自体の中でまかなわれる。
もし、その中で満たされない場合はエネルギーの消耗と環境汚染という持続不可能な世界に転げ落ちることとなる。

そういう意味で、現代のメガロポリス文明の論理で経済優先の人工単一システムはそう遠くない時期に行き詰るものと思われる。



4)基本的な心構え

①全て物事には両面がある
資源活用の仕方、例えば風、雑草、動物、岩等々をどう捉えどのように活かすか

②パーマカルチャーとは情報と想像力の集約である
物質的資源やエネルギーの集約ではなく、自分自身の情報獲得能力と情報処理能力の活用。
つまり、観察・読書・熟慮・対話等々を通し、多角的に考えられるようにその場所をどのくらい活かすかはその人の情報と想像力で決まる。

  

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2008年10月04日

多様性

パーマカルチャー・デザインの原則の10番目は「多様性」である。
(デザインの原則の最終項目である)

システムとして、自然は多様性に向かう。人為的な介入がなければ自然は多様な動植物・環境を生んでいく。
それは、どんな事件・事態・変遷が起こっても、その種が長く生き延びるためのシステムである。
人も同様で、いろんな人間がいて自然なのだ。
例えば疫病等が流行って、仲間が死滅していく中でなかなか死なない者が出てくる。劣悪な環境であればあるほど生物は子孫をたくさん産み残そうとする。あるいは、気候の激しい変動の中で、生き残る者が出てくる等々
異なった種の中ではその要素間に存在する機能が複雑さを増せば増すほど持続可能になって行く。

システムは多様で複雑であるほど安定する

そこでパーマカルチャーでは、近代農業の単一作物多量栽培(モノカルチャー)から脱し、多種作物少量栽培を作って行く。
これを「ギルド」という。


多様性は安定性に繋がるが、やみくもに多品種がいいというわけではなく、互いに協調的に働く植物、動物、建物等の要素の仲間集団をつくる。コンパニオンプランツのやり方も取り入れる。


①根の競合を減らす
②保護を与える:霜・日照・風等から守る
③養分の提供:マメ科の植物を活かす
④害虫の抑制:コンパニオンプランツ、バンカープランツあるいは家畜の活用

昆虫用植物・犠牲植物・全季節宿主植物・捕食性昆虫や受粉昆虫を誘因する植物・虫を捕える作物等の活用も考えてみる。

秩序」と「整然性」を混同しないようにしよう。

整然性は種を分別し仕事を増やす。機能的には無秩序状態で収量は少ない。深い思慮と創造性を失い義務的な活動に陥っている。
秩序は種をまとめ仕事を減らし害虫を抑える。真に創造的なものはめったに整然としていない。

モノカルチャーではその作物に関しては収量は多いが、全体の収穫量では多種栽培のほうがはるかに多い。


自立と云う観点からみた場合、自分ところの野菜、果物、タンパク、ミネラル等必要な栄養を全てまなかえる。収穫時期を分散して、どの季節にも旬の生産物があるようにすることができる。

食料の自給率を高めることはこれからの「地球生活」では急務となる。
競争ではなく、協力して
安全・安心・安定・安泰の環境を造っていこう。  

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2008年09月24日

接縁効果

パーマカルチャー・デザインの原則の9番目は「接縁効果」である。

接縁=エッジとは2つの異なる環境の接触面のことを指す。
たとえば、陸と水、森と草地、河口と海、山で云えば霜の降りる処と降りない処等々
この接触面は生態系の多様性が見られる。自然界ではサンゴ礁やマングローブ林などは顕著である。
ゆえに、造成デザインの基本とみてよい。接縁が多くなればなるほど、生産性の高いものとなる。

池を造る場合


変化に富んだ環境システムを設計造成して自分の土地の複雑性を高める。


らせん型:日照の違い、水分の違い等いろいろな微気象を生み出す。


裂片状ないし凸凹型:直線や円よりジグザグしたほうがエッジが増える


チナンバ(湿畑)型:水際と土手の相乗効果


代表的な接縁パターン


小規模なところほど複雑な形にし、生物多様性を促進する。
現代農業はモノカルチャーを推進し、一見大量生産にみられるが、大きな目で見た場合、果たして終局に於いては如何であろうか?  

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2008年09月19日

自然遷移の加速

パーマカルチャー・デザインの原則の8番目は「自然遷移の加速」である。

自然の中では、その地域の気候風土地形等に適した動物・植物は時間と共に成長し変化していく。これを植生遷移と云うが、これが数百年の変遷の後にある安定した状態となる。これを極相と云う。



自然の遷移を加速して、安定し生産性の高い極相をつくる

現代の農業の多くは、自然の遷移を一年ほどで止めて、耕作・除草・施肥等を繰り返し、労働力と物理的エネルギーを投入していく。

しかし、パーマカルチャーでは、遷移を上手く活用し、人間にとって役に立つ植物をそれぞれの段階の植物に置き換えて行くことによって、継続的に食物の生産を行っていく。

食べられる森(エディブル フォレスト)』の生態系を人がつくり上げる。



すでに生えているものを活用する
他の場所から持ち込まず・持ち出さず、そこに既にあるもの野草・雑草類は耕作・緑肥・マルチ等に使えるし、多年草植物は土壌づくりに使える。

育ちやすいものを植える
その土地に合ったものを選ぶ

有機質を増やす
マルチ・緑肥・堆肥を入れて有用植物を増やす。又、終極相の木を植える

希望の植物に置き換える
有用な草類・先駆植物・終極相の植物を育てていく

自然をよく観察し、共に知恵を出し合い
自然のシステムの中で、極力労働を省き、食べ物で溢れる
『安心・安全・安定・安泰』の永続可能な環境を造りだす・・・そのような環境になったが良いのではないかGOOD

経済優先で疲弊することなく、人間は人間にしかできない文化的知的な仕事に打ち込めば良いと思うが、如何であろうか  

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2008年09月12日

小規模集約システム

パーマカルチャー・デザインの原則の7番目は「小規模集約システム」である。

小規模集約システムとは、土地が効率よく完全に活用され、その場所がしっかり管理できていることをいう。
綿密に管理し、天然資源を十全に活用することが永続的生存のカギとなる。


自給自足は生存の基本である。
パーマカルチャーの目的はいかに小さな土地で必要最小限のものをそこから得るかであり、大規模開発ではない。
自分の戸口から始まる、高度に集約的な、生物学的基盤に立った植物計画こそ永続可能な手段と思われる。

例えば郊外の住宅地であれば、次のようにまず中核部分をシッカリ作り上げる。
労力と水の節約及び雑草の侵入を防ぐために、びっしりと植物を植える。


植物の重層:
森の中では、それぞれの植物の高さ、日光要求量、水分要求量、高木、中木、低木、蔓性、草などが、それぞれ生育条件に合わせて層を形成している。
これに見習って果樹や灌木、一年草類を重層的に植えることにより、生産性の高い集約システムをつくり出すことができる。

時間の重層:
先駆植物、果樹苗、蔓性作物、灌木、風除け、地表被覆植物、一年草の草まで、みんな一時に植える。
これにより、遷移の間、また極相に達してからも多くの収穫物を得ることができる。



世界情勢は刻々と変遷していく。いつまでも今と同じような状態が続くことは在り得ない。
どのような状況になろうとも生存できるように、今から準備し、永続可能な状態を作っていくことが必要と思われる。
考えてみれば、これが本来の自然な姿ではないだろうか。  

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2008年09月06日

エネルギーの循環

パーマカルチャー・デザインの原則の6番目は「エネルギーの循環」である。

現代の食糧供給システムはグローバルな市場経済で動いている。
地産地消なんてクソクラエである。多大なフードマイレージをかけあさましく買いあさり、生産者はそれに迎合し農薬漬け化学肥料漬けの食糧を生産し続けている。
人類があと100年続いていたら、振り返ってみてオゾマシイ時代だったと思うに違いあるまい。

食料供給の基本は地産地消である。パーマカルチャーのシステムは、栄養素やエネルギーはその地域で循環させることを原則とする。

持ち込まない・持ち出さない

豊かな土壌で必要な栄養素は保障され、流通市場とは無関係で輸送も余分な包装も不要で、豊かな食生活が安価に入手できる。



エネルギー循環はたとえば・・・

 各家庭の台所の生ゴミは堆肥として
 動物の糞尿は生物ガスに
 家庭の雑排水は畑に
 緑肥は土に還り
 木の葉はマルチに
 下水は地域の農地の肥料として・・・等々
  
再利用することでエネルギーを増加させ、「捕え、貯え、活用」する。



我々は何をするかと言えば、太陽・水・風・肥やし等流入してくるエネルギーを上手く使えるように仕組みを考えることである。

たとえば雨水は


降った雨水を最大限に活用するための循環のシステムを何回作れるかがデザイナーとしての腕の見せどころである。

お金を出して複雑な流通の仕組みの中で不安定で高価な食べ物を待つよりも、もう少し「知恵と心」を働かせ、心休まる自然の恵みの中で、旬の美味しい食べ物が山と積まれる安定した仕組みを作る時ではないだろうか。

  

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2008年09月03日

生物資源の活用

パーマカルチャー・デザインの原則の5番目は「生物資源の活用」である。

健康でかつ永続するためには、化石燃料は使用せず、農薬も化学肥料も使わない農業が求められる。
それに代わるものとして、動植物の特性や機能をフルに活かすことが必要でで、これは、省エネや農作業の軽減を図るための長期的投資でもある。

 燃料・資料・肥料の供給
 耕起・害虫防除・除草
 養分リサイクル・生育環境の向上
等々に活かされる。具体的な例として・・・・・・

動物トラクター: ニワトリ、豚、山羊、ガチョウは雑草の処理、耕起、施肥などに

害虫防除: フェンネル、ディジー、マリーゴールド、ローズマリー等コンパニオンプランツやバンカープランツを活用する。
また、池にカエルがいれば昆虫を食べてくれるし、巣箱を設置すれば鳥が来て虫を捕食してくれる。

肥料: アヒル、豚等の糞は魚の養分となる。ミミズは土の中に空気を吹き込み腐食や養分を提供するし、コンフリーは堆肥となる。
マメ科の植物は窒素の固定また風除けや鳥の餌、動物の飼料にもなる。



このように、人の知恵を使い、自然のシステムに添って、全てを循環の中に生かし合う生活環境の創造を図っていくのである。

このような視点が出てくれば、いままで近寄りにくい存在であった豚やミミズもいとおしい存在に見えてくるのである。ハート
  

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2008年08月26日

ゾーニング「00」

前回のゾーニング(区域計画)で第0~第5ゾーンに触れたが、第0ゾーンである家屋の中に住む人間のことを第00ゾーンと呼んでいる。
どんなことでも全てやって行くのは人間で、その人の生き方、心のあり方で決まって行く。
脳を上から見たら「00」という形になるのでそう呼ばれる。


人も生き物で、他の動植物と同じに2つの本能が備わっている。

 (1)個の維持・保存: 私は快適に長生きしたいという欲求(欲望)
 (2)種の維持・保存: 私の子孫を残したいという欲求(欲望)

この2つがほとんど全ての要因で、世の中の出来事・約束事・営み・歴史・悲劇・喜劇等は起こっている。

この人間の本能と社会のシステムが合致すれば平和な世界が構築できるのだが、
未だ紛争が絶えない国があり、苦悩したり、悲しみが繰り返されるところを見れば、まだ人間の「00」ゾーンも社会システムも不完全であることを現わしている。


ところで、北京オリンピックが終わった。
競技を見ていると、どうしても身内びいきになり日本を応援するし、高校野球を見れば出身県や在住県を応援してしまう。これも本能で説明付くが、選手たちのコメントが面白い

自分が勝ったことを誇るより、ここまでしてくれた周りの方に感謝している。決して外交辞令ではなく、コーチに仲間に感謝し、応援してくれた全ての人に感謝し、家族に感謝し・・・何事かを成し遂げた人にはこのことが体で感じるのだろう。体と心が一致するとでも言ったらいいのだろうか。《繋がり》が見えた瞬間である。

水泳の北島選手やレスリング、柔道の選手は個人競技で、メダルを取った。彼らの喜ぶ顔を見ているとこちらまで感動してしまう。
肉体の限界まで挑戦し世界一になったのだから・・・素晴らしいことだ。

しかし、私には団体競技のほうが感動はもっと上回った。女子のソフトボールや男子の400mリレーは凄かった。勝った瞬間抱き合って喜ぶ姿、仲間と共につかんだメダルは感激もひとしおである。

しかし、冷静に考えると、直接縁もゆかりもない上野投手や朝原選手になぜ感動するのだろう?
記録も素晴らしいが、結局我々が熱くなるのは、彼らが《喜んでいる姿》に感動しているのではないのないのだろうか?

これは生物の本能だけでは説明が付かないところで、
これが、他の生物にない、人間だけが持っている第3の本能ではないのだろうか?

 (3)人が喜ぶのが嬉しい

これが、人間として生きる究極の目的かも知れない。
オリンピックの選手を見ているとこのことが強く印象付けられる。

「00」ゾーンをこの意識で満たすこと。
パーマカルチャーをやらんとする人の気概はこの辺にあるのかも知れない。

モクモク手づくりファームのスタッフは笑顔が素晴らしい。



意識が変わらなければ、技術やコンセプトやマニュアル指導だけでは、長続きはしないし、人には伝わらない。  

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2008年08月17日

効率的なエネルギープランニング

パーマカルチャー・デザインの原則の4番目は「効率的なエネルギープランニング」である。

計画地の自然条件、地形等を考慮し、潜在能力を最大限発揮できるようプランニングを行う。
大まかに分けて次の4つの要素を考慮する。

①ゾーニング(区域計画)
②セクター(区分計画)
③スロープ(高度計画)
④方位


①のゾーニングは同心円上に0~5ゾーンに分けられる。

 第0ゾーン: 活動の中心で、家屋・納屋・集落 等々
 第1ゾーン: 家屋のすぐ周辺で、菜園・作業場・温室・家畜・物干し・雨水タンク・井戸・コンポストトイレ・ハーブスパイラル 等々
 第2ゾーン: 集約的に管理する、果樹園・生垣・池 等々
 第3ゾーン: 時々管理する処で、果樹園・穀物用田畑・家畜の放牧地・養蜂・防風林・低木林 等々
 第4ゾーン: ほとんど無管理の地で、材木の樹木・山菜・キノコ・鳥の寄る樹木・大動物の放牧地・薪炭林 等々
 第5ゾーン: 自然のままの地、地域の極相林・瞑想の場 等々



②のセクターは太陽・光・風・雨・山火事・水流・洪水・景色・反射などに関するものがどっちの方向かやってくるのか調査する。


③の高度計画は高低差を考慮しエネルギーの流れを考慮する。


④の方位は太陽高度(夏と冬の違い)、太陽の動く道(夏と冬の違い)をよく考慮する。

全ての構成要素が三つの観点(その場所の資源・外的エネルギー及び傾斜・高さ)から見て適切に位置づけられるよう配置する。

今回は少し、知識偏重の内容になったが、次回は続きとしてゾーニングの中の第00ゾーンに触れてみよう。  

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2008年08月10日

多くの要素による重要機能の維持

パーマカルチャー・デザインの原則の3番目は「多くの要素による重要機能の維持」である。

人が生きて行く為の基本的欲求(生理的欲求)は
 ① 飲食・排泄
 ② 寝る
 ③ 入浴・洗濯
 ④ 貯蔵
 ⑤ 性交・育児 等々と言われている。

水・食糧・光熱等のエネルギー・ゴミ・下水・・・・の確保は最重要課題で、今日の日本の環境は《一応》満たされている。

しかし、巨大地震、台風等の自然災害が起きた時、あるいは戦争やシステム障害等が起きた時・・都会は上記の重要機能が維持できるだろうか?
都市はその時システムの脆弱さを露呈するだろう。

それは、これらの供給システムが単一の方法に頼り切っているからである。水は水道のみ、エネルギーは電気のみ、食料はスーパーのみ、トイレは水洗のみ、ゴミは焼却のみ・・・

それに対し、パーマカルチャーではフェイルセーフとして複数の方法でバックアップする。



 〇 水: 水道の他、井戸、雨水貯蔵、植物(水を多く含む)、川 等々
 
 〇 エネルギー: 電気の他、太陽光発電、太陽熱温水器、風車、発酵熱、薪、炭 等々

 〇 食糧: その地域に合った主要食物を育てる一方、異常気象にも耐える作物も作っておく、自分で自給する一方、地域とのコミュニティにより分け与える、貯蔵する 等々

 〇 ゴミ: コンポスト、バイオトイレ、資源(堆肥)にする 等々

 〇 下水: 資源(堆肥)にして循環する 等々



地球環境危機と言われている今、事が起こってからは難しいので、自分の為、愛する人の為に今から準備をしておきましょう。チョキ  

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2008年08月06日

多機能性

パーマカルチャー・デザインの原則の2番目は「多機能性」である。

建築をやっていた私には「機能性」はとてもお馴染みの言葉だ。
「機能的なもののみ美しい」とは故・丹下健三先生の有名なテーゼである。
建築プランを考えるときはまず機能を優先して練りだす。
小さな住宅にしてもそうだ。玄関→廊下→LDK・・・、玄関の脇にはシューズクローク、コート掛けとか使いやすい位置に配置・・・まぁ当たり前のことだが、上手くいくと喜ばれます。
もちろん、建築は機能性だけではなく、芸術性が求められます(余談)

しかし、「多機能」まではあまり考えなかった。
パーマカルチャーでは、少なくとも3つ以上の機能を果たすよう選択肢配置する。
たとえば、「鶏」は・・・

この中のアウトプットだけを見てもシステム内の他の構成要素の助けになるようにならないと、多くの労働と汚染を覚悟しなければならなくなる。

システム内の各構成要素を、他の要素との相互関連において正しい場所に配置するためには、各要素の特徴、必要とするもの、及び産出するものの分析が必要である。

◎植物に関するものを挙げれば

1、形状:1年草か多年草か、落葉樹か常緑樹か等の性質
      灌木か、蔓性か、喬木か等の形と高さ

2、耐性: ●気候適合性(乾燥地、温帯、亜熱帯・・・等)
      ●日陰・半日陰・日向どちらを好むか等
      ●生育地(湿潤、乾燥、湿地、低地、高地・・・等)
      ●土壌(砂地、粘土質、岩盤・・・等)
      ●pH(酸性、中性、アルカリ性)

3、用途: ●人間用、家畜用、薬用等
      ●土壌改良(チッソ固定、間作、緑肥・・・等)
      ●土地の保全(侵食防止、生垣、風除け・・・等)
      ●林(燃料、柱、杭・・・等)
      ●建築資材(柱、角材、家具・・・等)
      ●その他(繊維、燃料、害虫予防、装飾、蜜蜂用」、接ぎ樹、       染料・・・等)

◎動物に関するものを挙げれば

1、個性: ●色、大きさ、重さ、耐寒・耐暑性、子育て・・・等
      ●餌は何をどのように食べるか、歩き方、飛び方、寝る時の生       態、群れるかどうか、卵を産むか・・・等

2、ニーズ:

3、産出物:肉、羽、糞、CO2、音、熱、ガス・・・等

このように、システムの中の一つ一つの構成要素は、それぞれが出来るだけ多くの機能を演じられるように選択され配置される。

小規模の菜園付き住宅をデザインした例
  

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2008年08月01日

繋がりのある配置

パーマカルチャー・デザインの原則の一番目は「繋がりのある配置」である。

パーマカルチャーの目指す社会 と 現代社会 の最大の違いは
繋がっている関係』か『途切れた関係』かということである。

現代社会のシステムは物質・エネルギーを消費してしまい、そっくりそのまま外部環境に放出し汚染となる一方通行となっていて、環境問題を引き起こしている。地球温暖化、ゴミ問題、オゾンホール、酸性雨・・・みな同根である。
これでは持続することは困難である。もうすぐ限界が来るようだ。

パーマカルチャーは森がモデルとなっていて、自己自律的循環システムの生態系を目指す。多様でありながらもゴミが出ない、すべてが繋がりあい互恵的調和社会である。

以前、掲載した生態系システム図を再度見てれば・・・・

このシステムをモデルとしない限り持続可能な社会はあり得ない。

たとえばバイオガスのエネルギーを考える場合のシステムは


あるシステムの中に配置されたそれぞれの構成要素は、孤立することなく互いに関連を持つように考慮される。このような機能的な関係が作り出せれば、余分な労働や汚染をなくしたり少なくできる。

さらに大切なことは、繋がりは物やエネルギーだけに留まらず、コミュニティにも波及する。
一番大事な構成要素は人間で、人と人との繋がりが本当は一番大切なのである。優美で穏やかな心境を用意し多彩なコミュニティを構築していこう。

  

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2008年07月28日

パーマカルチャーの原則

創設者のビル・モリソンは地球環境の変化に気付いて、環境保護運動に身を投じた時期があったが、ただ反対したり現状告発をいくらやっても何も変わらず空虚感だけで進展はなかった。
そこで具体的にどうすればいいか提示し、実践することにした。

『NO!~と言わず、YES~と言おう!』


パーマカルチャーとは人間にとって持続可能な環境をつくり出すためのデザイン体系であるが、デザインの原則は10項目ある。

1.繋がりのある配置
2.多機能性
3.多くの機能による重要機能の維持
4.効率的なエネルギー計画、ゾーニング、高度の利用
5.生物資源の利用
6.エネルギーの循環
7.小規模集約システム
8.自然遷移の加速
9.接縁効果
10.多様性

であるが、その各項目の説明は次回から順を追ってやっていこう・・・・・

その前に「豊かさとは何か?」という問いを常に頭に置きながら考えて行こうと思う。



今、定年を迎えている団塊世代は戦後の物の貧しかった時代から50年いっきに駆け抜けて、もののみで云えば世界の大国にまで押し上げてきた功労者達である。(一応拍手)
しかし、気が付けば年金問題、医療費の問題、食や健康、教育の問題等々に課題が山積し、果たして豊かな国になったのだろうか?
むしろ、改悪になったのではと思われることが少なくない。ガ-ン
便利で快適ではあるが楽しくないのである。

食料自給率が39%、近い将来食料の輸入が困難になると言われても何も動こうとしないのである。

未来に繋がる夢や志を大きく持って、今行動していこうびっくり!!
これが出来るのは、団塊世代、定年帰農の「男らしい人達」だけである。この人達の行動如何で日本の将来の環境が左右されるだろう。

熟年よ大志を抱け!


  

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2008年07月19日

余剰物の分配

パーマカルチャーの倫理の三番目は「余剰物の分配(資源の共有)」だ。

余った時間と金とエネルギーを、地球と人々に対する配慮という目的の達成に貢献できるように使う。

普通は余剰物は将来の為に貯えたり、旅行に行ったり欲しかったものを買うとか・・・自分の為に使うが、地球の為、社会の為に使うと云う、今まで我々が持っていたパラダイムとは一線を画す考え方だ。

物そのものは本来誰のものでもない」はずで、よく考えてみると、物を独占する考え方がとてもおぞましく見えだす。

特に地球環境が危機の時代になってくれば、今まで誰もが至極当り前に思われて来た常識観がひっくり返りそうな予感がしてくる。

しかし、人の観念は一朝一夕には変われない。徐々に変わるしかないのだろうが、この子たちの未来はどうなるのだろうか・・・・・・



パーマカルチャーは『自然と調和した暮らしのデザイン』と言われ、次の7つの領域を当面カバーする。

①土地と自然の活用:農業・林業など
②人工環境:建築など
③道具と技術
④文化・教育:持続可能な社会のための教育など
⑤身体と心の健康:部分ではなく身体全体をとらえるホリティックな考え方
⑥金融・経済システム:小規模な地域に根差した経済活動(地域通貨など)
⑦土地所有・地域社会のあり方:土地の有効利用を含むコミュニティの運営

概念図:



ビル・モリソンは倫理の終りに次の言葉で締めくくった。

肝腎なことは『競争』ではなく『協力』なのである。

  

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2008年07月16日

人への思いやり

パーマカルチャーの倫理の二番目は「人々に対する配慮」だ。



地球の一部ではあるが、人類の考えや行動次第で地球の生態系に大きな影響を与えるので特に取り上げられた。

われわれの基本的欲求である食物、家屋、教育、満足な雇用及び親しみ深い人間接触など満たされる必要がある。』

ビル・モリソンはあまり多くのことを語っていないが、私にはこの項目が最も大切なことのように思われる。

人々が他人のことを家族や親しい人達と同じ様に、心暖まる気持ち、「思いやりの心」で接することが出来たなら、どのような不都合なや危機が起きようとも、ただちに解決できるからである。
例えば、地球温暖化、民族紛争、戦争、食糧危機、経済格差、生態系破壊、人口問題・・・・・・等々
物事の仕組みや決め事、ルール等で整備する方法だけでは限界ということは歴史が証明している。
最も簡単なことは、『思いやり』のある人間になり合うことである。

極めてシンプルなこの考えを持つだけで、「感謝・感激・感動」の人生が開けてくるであろう。
人生が複雑であるはずがなく、複雑にしているのはその人自身の観念だけで、早くその呪縛から解き放たれるほうが良い。

今まで、我々は「我欲・対立・競争」をベースに走って来たが、このままでは「生命圏の危機はそう遠くない時期にやって来るものと思われる。
そうならない為に、これからは「愛・調和・共生」をベースに歩んで、皆が住みよいスローで楽しい社会を造ろうではないか。  

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2008年07月09日

地球への思いやり

パーマカルチャーの倫理は3項目あり、一番目は「地球に対する配慮」だ。
無限の宇宙空間の中に漂う地球。全く生命を寄せ付けない広大な空間の中に極めて微小な私たちが生きている場所。



なんともけな気ではないか汗 
宇宙や、地球にとっては我々がいようがいまいが大したことではない。しかし、我々にとってはこの環境が健全であることは一大事である。
地球危機といわれるが、地球は危機でも何でもない。
人類が危機なのだ。いまや人類は絶滅危惧種なのだ。

土壌、各種の生物、大気、森林、微生物、動物、水など含む全ての生物、無生物に対する心くばりを大切にしたい。
私たちは、日頃の些細なことに頭を悩ませがちだが、時々はこの地球のことを意識してみよう。
私達は自分の力で生きてるというより、この循環の中で生かされているという事実を再認識する必要があるようだ。



この地球のシステムに添う生き方が真実の生き方で、持続可能なあり方である。
今の政治もビジネスも稚拙で時代遅れに見える。
パラダイムを転換する時期に来ているのではアップ

  

Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 15:26Comments(0)TrackBack(0)

2008年07月07日

パーマカルチャーって何?

タイトルのパーマカルチャーについて簡単に書いておこう。

18世紀後半イギリスから起こった産業革命により世界的に工業化が進み、(今は中国・インドの人口巨大国が工業化にまい進している。)
その影響で、地球温暖化等の地球環境問題が起きているのである。
このことに気づいた人は大勢いるが、オーストラリアのビル・モリソンも海を見て、森を見てこのことにいち早く気づいた。そこで1960年代の後半「パーマカルチャー」と称して「人間にとっての恒久的持続可能な環境をつくり出すためのデザイン体系」を提唱したのだった。
permanent(永久の)+agriculture(農業)の造語で、持続する文化の構築の意味である。
人が生きて行く為に動植物、建物、エネルギー、コミュニケーション等の要素をその場所の中にどのように配置するか、各要素にどのような関係をつくりだせるかを考えるのである。



パーマカルチャーはまずはじめに「パーマカルチャーの倫理」があり、持続可能な為の道徳的信条・行動の規範が書かれている。単にハウツーものではなく、生き方を問うている。

次に、本題の「10項目の基本原則」が書かれている。
次回から、私流に順を追って述べてみたい。
新しい扉が開かれるかも知れない。GOOD  

Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 08:43Comments(0)TrackBack(0)

2008年07月01日

宮古島は熱い

6月の末の土日に憧れの宮古島に行った。
先日発足宣言をした「食の風」22名様のツアーだ。
晴天!海が綺麗!・・・しかし熱~いっ!

気温も熱いが、人も熱い晴れ
この島で農の再生に熱い人がいた。一人はヘンプ会の伊香賀さんだ。
今まで、ヘンプに対する情報があまりにも少ないのに、メンバー一同、驚いた。ヘンプは根・茎・葉・穂・種すべてが有用でエコな植物であるとの熱いプレゼンテーションにみんな酔いしれた。これからの推進に期待が高まる・・・・



もう一人は川満さんだ。
川満さんの畑では今ヒマワリが一杯。そしてそのそばにはミツバチを飼っておられとても和む風景だった。




その川満さんがその後案内してくれたのが町にほど近い1000坪の農場で平屋の一軒家が付いている。
この場所を、農業したい人に貸したいそうで、農のことが分からない人には指導もするし、収穫時期に出かけていないときは自分たちが収穫して送ってあげるとのことで・・・クラインガルテン候補地として誠にありがたいオーナーの出現である。


今回のツアーで宮古にハマった人が続出した。
「食の風」宮古支部ができる日は近い!汗

  

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2008年06月27日

半農半Xはトレンド

1995年代から「半農半X」という言葉が流行りだした。
地球環境が悪化し、物が豊富になったにも係らず充足感のない生活に焦燥感を持った人たちがこの言葉に共鳴したのだ。
発信者は京都の綾部で農的生活を送っている塩見直紀さんだ。
おりしも、昨今この国の自給率が40%を切ったニュースが流れ、中国の農薬混入餃子等が騒がれ一気にノンビリ屋の日本人にも危機感が漂い始めた。
自分たちが食べるものをこのまま外国に依存していていいのだろうか?
国際紛争や地球環境の悪化を考えた時、いつまでも安定的な輸入が成り立つのだろうか?

まぁ、なんとかなるだろうとノンビリした人も多いが、国の政策や企業に期待するより、自分で自分の食べる分は確保したほうが早道だと気付き始めた。・・・そうだ!自給自足が早道だ!
一日の数時間を農的作業に精を出し、その他の多くの時間を自分の本当にやりたいことに使おう!・・こう考える人たちが増え始めたのだ。
他人や集団の論理で動くより、自分の納得することを、自分なりのペースでやること・・・これをスローライフと云う。
「農ある暮らし」は間違いなくこれからのトレンドで、耕作放棄地が増えている昨今、ある意味チャンスなのだ。


  

Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 12:09Comments(0)TrackBack(0)