2013年05月12日

自立について

 最近、「自立」について悩んでいた若いママさんから相談を受けた。3.11以来そんな立場に立たされている人は多いのではないでしょうか。そこで、あらためて考えてみたら、とても重要なことだと気付きました。

 パーマカルチャーは、人が生きて行くために必要な「衣食住」や「エネルギー」を自ら生産しよう。その為の適正技術を身に付ける方法や考え方を述べているからである。
つまり、≪自立≫して行こうと言っているのである。
   
 事実、自然環境の中で暮らしたいからか、あるいは人間関係の煩わしい混濁した都会から逃げ出したいからか、山に入り自分のライフスタイルに合った自力生活に入ろうとする人達もいる。それはそれでいいのだが、

自立について

 しかし、人は一人では生きて行けないし、又持続可能ではない。太古の昔から人間はある集団をつくって助け合い・支え合って生きて来た。今で云う『コミュニティ』である。

 一見「自立」と「コミュニティ」は相反するように思われがちで、ここが混線すると間違いやすい。

●「自立」の類似語は「独立独歩」で、行過ぎると「孤立」になる。器用な人に多い。
●「自立」の反対語は「依存」で、応えてもらえないとムクレてやはり「孤立」になる。

 どちらも「コミュニティ」からは遠く離れて行く。

自立について

孤立する人は「不平・不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」が一杯で人となかなか和せない。自分に都合の悪いことが起きると、すぐに人のせいにし「権利・義務・責任」で人を縛り、裁く人です。

自立した人は「不平・不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」が無い人のことで、どんな人とも仲良く出来る、自発的自由意志で動く人のことを云います。

 パーマカルチャーは自立を促しながらも、実は「コミュニティの構築」を強く進めているのである。むしろ、自立した人ではないとコミュニティは築けないのだ。
 人の多様性を尊重し、人を活かし合うやさしい人間関係を目指します。こんな人的環境の中で子供もまっすぐに育つし、老後に不安のない快適な人生が過ごせます。

自立について

 今の社会は自分のことは自分で守ること(自己責任)を強要されています。ほんの一握りの人が強者になる格差社会の始まりです。こういうものは「やさしい社会」とは言わないでしょう。・・・・とは解っていても、情けないほど代案が出せない社会の仕組みになっています。

 このような社会の仕組からそれこそ『独立』し、自立した人が集まって「コミュニティ」をつくり、自給自足できる環境を造って行きましょう。
 
 自分が不得手なことを軽々やって行ける人を見ると頼もしく、自分も他の人に喜ばれることをやりたくなる。そんな間柄を目指していきたいものですね。

自立について

 先日オープンしたOPeN café「発幸食堂」は商売繁盛を目指しているものではなく、コミュニティの仲間を集めるための拠点としてはじめました。
発酵系の食材や調味料を使用し、幸福な心を醸成し発信して行きたいと思います。

http://openevent.ti-da.net/e4757732.html

   O :  Okinawa
   Pe:  Permaculture
   N : Network
   c :   community
   a :  area
   f :   for
   e :   everyone

 NPO沖縄パーマカルチャー・ネットワークは、全ての人にコミュニティづくりの場を提供して行きたいと思います。

 自然農の野菜の販売提供やワークショップ、展示会、演奏会なども順次やって行きます。

 近い将来、町に在ってはコウ・ハウジング(アーバンパーマカルチャー)を、田舎に在ってはパーマカルチャー・エコビレッジを目指しています。

 参加したい人、この指止~まれ ♪赤

 また、これは完成形を目指すということではなく、来るべき社会のあり方の一つのモデル体として、世界中の人に見てもらいたいという願いなのです。
しかし、完成させることが目的でもなく、そこに向かっての「発幸する暮らし」そのものがパーマカルチャーな文化の現れで、そのようなコミュニティの構築を目指していけたらいいなと思っているのです。





同じカテゴリー(生き方・考え方)の記事
私の本棚から~
私の本棚から~(2020-05-30 11:13)


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 15:37│Comments(2)生き方・考え方
この記事へのコメント
解り易い表現で、人間どおしの繋がりの神髄が読み取れました。深く胸に浸みわたらせ指針にしていこうと思います。
Posted by reiko at 2013年05月14日 02:02
reikoさん、コメント有難うございました。
OPeNにとってreiko mama の存在は大きく、21世紀は女性性の時代と言われています。
不安で迷える移住ママたちを優しく受け止めてあげてくださいね。
Posted by 半農半Xの仕掛け人半農半Xの仕掛け人 at 2013年05月14日 07:32
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。