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2014年09月12日

Come back ! ― ホモ・サピエンス

 20世紀に入り、人類は産業革命により新たな局面に入った。この革命は生産物の機械化が主題である。
 人間より遥かに効率的に物の生産が増大する機械を発明し「大量生産」そしてその結果の「大量消費」を人類にもたらした。これにより生活は画期的に「快適」に「便利」にはなった。
 多くの国や人々が羨望の眼で受け入れ貿易、取引、ビジネスが盛んになり世界中に広がった。共産主義の中国でさえ受け入れ、いまだ開発が進んでない国も多々あるがグローバル経済の進行は止まりそうもない。
 
 しかし、最近気になるデーターを目にした。「自殺率」である。日本は自殺者が年間に3万人と聞く。陰湿で凶悪な犯罪が増えたといわれる昨今であるが、他殺による死亡者数は1995年のピーク時の2,119人から徐々に減少し、昨年は僅かと言ってはヒンシュクモノだが341人で年々減ってきている。
 それに比べて自殺者は1998年の金融ビッグバンの時、急に増えて現在まで3万人と高止まりである。なんと《他殺:自殺=1:88》である。希望が見いだせない等いろいろ理由はあるのだろうが、よくもこんなに自分で自分を殺す人が多いのに驚く。

Come back ! ― ホモ・サピエンス

 棒グラフが他殺者数、折れ線グラフの(上のピンク)が自殺者数

 他殺の減少が何を意味するか色々あると思うが、自殺に関しては世界の数字を見ていると見当がついてくる。
 世界の国の自殺率(10万人に対して)

 ・第1位は韓国で断トツの28.9人である。
 ・次にロシア19.5人。
 ・そして日本の18.5人、
 ・第4位はフランスの12.3人、
 ・第5位はアメリカ合衆国の12.1人だそうである。

 他にも要因はあるのだろうが、ここから読み取れるのは、早急な近代化と金融資本主義経済による「格差社会」の出現にあると思われる。資本主義経済は格差の増大に行きつく。
 アメリカ合衆国では90%の資産を20%の人が所有しているそうである。例えて言えば、5人いて1人が90万円使え、10万円を残りの4人で分け合う計算になる。現行の法律に合致している制度なので取り締まられることは無いが、人類は変な法律・条令・取決め等々を作りだしたものだ。それにしても異常な事態である。

 ホモ:サピエンスとは知恵ある人・賢い人という意味なのだが、倉本聰さんが言われたように、ホモ・サスペンス(ハラハラ・ドキドキ不安を誘う奇怪な人)と定義を変えなければいけないようである。果たして人類はホモ・サピエンスにカムバックできるのだろうか。

 そして、その手立ては?・・・つづく


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Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 09:11│Comments(0)生き方・考え方
 
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