てぃーだブログ › パ―マカルチャー  in the age of “AI・BI・CI”

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2012年05月31日

働き蟻の法則

 夏の暑さの中で、行列を組み一生懸命食べ物を運んでいる列の中をよくよく観察すると、実際運んでいる蟻は2割程度で、あとはただプラプラ歩いているだけ、中には、あろうことか運んでいる蟻を妨害している蟻もいる。このことからこの現象を「働き蟻の法則」と名付けられた。



 人は一人では生きられないので、社会を造って生きている。小さな部落から大都市まで規模は様々だが、生活して行く上で楽しくない時や社会に不平タラタラの人もいるが山奥や絶海の離れ島等に移住する人はいない。

 また、その社会の中でも日頃は、ある組織やグループ集団に属している。会社、学校、町内会、研究会、スポーツや趣味の仲間、NPO活動グループ・・・等々

 しかし、このグループ(組織)をつくった途端に「働き蟻の法則」or「働き蜂の法則」が発生する。別名「2-6-2」の法則ともいう。

 
 最初はその組織やグループの目的・理念等に同意して集まったのだが、その中でもより強く推進しようとする集団が2割、そしてその勢いに圧倒されてかヘソを曲げたり、アンチに転向する集団が2割、そしてどっちでもいいやという中間層の日和見集団が6割という構成になるようである。



 これはどんなグループ(組織)にも当てはまる法則である。
例えば、民主党も消費税のことでこんな様相を呈しているし、正義や社会貢献をやろうと意気込む人達もなぜかそうなる。良い悪いではなくそうなる。

 こうなるであろうことは解っていても、実際そういう状況に直面すると、やはり切なく悲しい。推進者以外の8割はほとんど他人事なのだ。
 
 しかし、ここで面白いことは、2割の推進者達だけを集めて精鋭のプロジェクトを組めば、その中でもやはり、「2-6-2」のグループに分かれてしまうのだ。

 また、そのバリバリの推進者の人達も、他の別の組織・グループに入れば他人事グループに入ったりする。とても面白い現象なのだ。本当に人の心はコロコロ変わるもである。
 あの偉大なキリストでさえ裏切る人が出る。ましてや凡人のわれらがソッポ向かれたり、裏切られるくらいは当り前びっくりくらいに考えていた方が良いのかも知れない。

 以前、北部WSでよくお世話になった「八重岳ベストライフ・センター」の壁にマザー・テレサの言葉が掲げられてあった。とても素晴らしい言葉で、さすがに貧しい人達の為に働き続け、生涯を愛に捧げた人の言葉だけあって重く、心に残った。



  人は不合理、非論理、利己的です。
   気にすることなく、人を愛しなさい。

  あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
   気にすることなく、善を行いなさい。

  目的を達しようとする時、邪魔立てする人に出会うでしょう。
   気にすることなく、やり続けなさい。

  善い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。
   気にすることなく、善を行いなさい。

  あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。
   気にすることなく正直で誠実であり続けなさい。

  助けた相手から恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
   気にすることなく、助けなさい。

  あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。蹴り返されるかも知れません。
   気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。



 推進派が常に自覚しておく必要のある言葉だ。とても勇気づけてくれる言葉である。
 

 しかし、「自然には不必要なものは無い、全て存在理由がある」とよく言われる。では何故こういう「2-6-2」なる階層が出来るのであろうか?

全滅しない自然のシステム
 
 人間は不完全な知覚器官しか持たず、情報を処理する頭脳もそうたいした性能ではない。
 こころも、日替わりでコロコロ変わるし。このような人間が真実や正義をとらえたと思っても本当かどうかは解らない。
 このことを踏まえたうえで、推進派が行こうとする方向に、もし間違いがあったら、その集団は全滅となる。そんなことにならないように、自然は反力(アンチ)を用意してくれているのではないか? そんなことを考えさせてくれる本がある。


進化生物学者 長谷川英祐著  メディアファクトリー新書

 蟻の行列からも学ぶことは多い

 やはり、やはり自然は奥深いびっくり!!

  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 13:23Comments(2)生き方・考え方

2012年05月24日

今、三重県が面白い、凄い!・・・②ゴーリキマリンビレッジ

ここの主宰者の大塚隆さんは、マリンスポーツを本業としながらも、日本の農業を根底からリフレッシュするために「協生農法」を提唱されている。

海洋学を修めていながら、うるま市の玉栄さんのように、農業に転向あるいは目指す方が多いのは何故か?

森は海の恋人」・・・気仙沼の漁師の方々が海にそそぐ大川上流の室根山の落葉広葉樹の森を守る運動の標語だ。

地球上の生命は単独では成り立たず、全てが繋がり合っているということだろう。海を良くしたいなら、まず森から・・・



昨年の晩秋、ありんこ農苑の雅子さん達と一緒に伊勢市大湊町にあるワークショップの「ムー農園収穫体験&ランチ」に出かけた。





大塚隆さんは以前【kw11】で紹介したように「野人」と自称してはおられるが、実は相当に凄い方で海洋学はじめ物理学数学自然科学魚貝・動物・植物学全般、航海潜水船舶設計・・・食文化農業に精通しておられる。



畑は1反(300坪)ほどだが、一見畑とは思えないほど色んな植物が混植している。訪れた12月上旬は初冬で、そろそろ他の農家の畑は収穫を終える時期で淋しい頃だが、ここは野菜たちが生茂っていた。

最初は「ピラミッド農法」と命名されたが、現在は「協生農法」と名付けられている。
環境の整地、栽培方法、収穫方法さらに販売方法まで含めたこれからの農業のあり方の提唱で、もちろんパーマカルチャーの食料自給にも大いに参考になる。

  ①近代農法の10倍以上の生産高
  ②365日、同量の収穫が可能
  ③種以外維持費がかからない (これも自家採種すれば経費はかからない)
  ④労力は 収穫9割、管理1割 (現行の1/10)
  ⑤土地効率が抜群で、300坪で十分 (採算が取れる)(普通は2,000坪程必要)
  ⑥農山村の高齢者でも楽に農業が営める
  ⑦大地が生み出すものは野菜だけではない

という画期的な農法で、農家の高齢化過疎化環境問題健康問題食料自給率水不足砂漠化世界の飢餓等あらゆる分野に貢献できるということだ。

栽培方法としては、「アグロフォレストりー
パーマカルチャーのいう≪食べられる森づくり≫と同じ畑に『森の仕組』を取り入れたやり方で、数m間隔に果樹全種を植えているし、
周囲のフェンスには蔓性果樹、木の実、豆類等を混生、群生、畝も立体的に使っている。自然仕組みを壊さず、人の知恵を持って関与する自然循環農法だ。しかも、生産高は近代科学農法の10倍以上、労力は1/10というから凄い!

ただ、農園の植付設計(デザイン)には「自然科学」「海洋学」「生物学」「物理学」「数学」の素養が必要らしい。



農(自然)は奥深いふたば ・・・、多収穫(自己欲)を願うと足し算の忙しい農作業になって、栄養価の乏しい野菜、環境まで悪化する農業になる。

自然をよくよく観察して、自然の仕組に即した叡智ある農業にすれば豊作が長期に続く・・・この方が良いのでは?と『野人』は提唱しているのだ。

心が動いた方は「野人エッセイす」大塚隆著 精読をお勧めします。
  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 13:45Comments(1)その他

2012年05月16日

必要・必然・最善

一年以上書くのを延ばして来たが、そろそろ書いても良い頃か・・・
この「必要・必然・最善」という言葉を聴いて20年くらいになる。
その頃カリスマ経営コンサルタントで有名な船井幸雄氏率いるフナイオープンが盛況を極めようとしていた時期で、多くの素晴らしい人たちの考え方に接することが出来た。
船井氏も多くの著作を残しその中に出てきた言葉である。
何故か、20年経った今でもよく思い出される。



今まであなたに起きたことは全て「必要・必然・最善」であった。
嬉しかったことも、苦々しかったことも、全てその時のあなたにとっては、とても必要なことであったし、たまたま起きたことではなく必然に起こったことで、しかもそれが最善の出来事であった。と云うのである。
また、これから起こるであろうことも、やはりあなたにとって「必要・必然・最善」である。幸福に感じることも、不幸に感じることも全てあなたにとって、とても必要なこととであり、起こって当然のことでしかもベストの出来事である。

必要・必然までは何とか認めても、最善とはなかなか思えない、そんな声が聞こえて来そうなのだが・・・ムカッ

「私たちは何のためにこの世に生まれて来たのか?」・・・・人生の大問題で、多くの偉人、賢人、聖人、哲学者が考えて来たが結論は出ない。つまり解らないのである。
しかし、考え方心の持ちようで人生はバラ色にもなるし灰色にもなる。

人を構成しているのは「心=意識」「身体」の二つである。チョキ

心は 「欲求、感情、思考・・・」(見えない)
身体は「言動、行為・・・」   (見える)

「意識」と抽象的に表現したのは「心」以外に「魂」や「霊」なる概念も含みたかったからである。しかし、これらの言葉は意味が付与しすぎて曲解されがちであるから意識と表記している。



さて、「私たちは何のために生まれて来たのか?」・・・今、私は

「意識の成長・進化」と捉えている。

如何に「執着=自分の考え」を放し、「一体=一つ=as one」を体得できるかに掛かっているのではないか。

その為に身体をもってこの世に生まれた。身体があるからいろんな衝動(欲望、感情、思い・・・)が出てくる。試されているのだ。
つまり起きていることは「必要・必然・最善」なのである。

生きていると、いろんな問題に遭遇する。一つ解決しても、また出てくる、その人の意識のレベルに合った問題が出てくる。
もし、「不必要・偶然・最悪!」と捉えたら、苦しい苦しい大変な人生になる。
パーマカルチャーでは「問題は解決=Problem is solution」とよく言う。
問題が見つかれば、解決できる。問題を見つけるのが難しいのだ。
特に自分の考えの不自然なことには気づきにくい。
外部をいじって、一生懸命外部を変えようとするが、内部は放置、一向に自分の方に向かない。ガ-ン

自我に執着すれば、心はモヤモヤ。自分は正しい、あいつがオカシイ、社会が悪い、政治も変だ、あの企業はとんでもない等々・・・しかし、いくらそう思っても一向にスッキリしない。



これは、その人の内部(意識)の問題で、外部の問題ではないのだ。
つまり、人のせいにしない、他のせいにしない
「自立の練習」なのである。

ここをクリヤー出来れば「快適そのもの~!」
腹の立たない人になって、誰とでも仲良く出来、人の話をよく聴けて、人を思う気持ちが滲み出てくる。
こんな人たちが集まったコミュニティが本物の「コミュニティ」と呼べるのである。

最近、とても希望の持てる本を読んだ。
パーマカルチャー仲間はよく知っているのだが、1994年、富士山の西の麓に創立された「木の花ファミリー」が出版した
「血縁を超える自給自足の大家族」

ここは、世界のエコビレッジの中でも極北かも知れない。
80名もの人が普通の家族のように財布一つでやっているのだ。
しかし、決して特殊な人達でもなさそうだ。
ただ、何かあっても人のせいにしない、仲良し大家族なのだ。やはり、相当に自立した人達であろう。毎日が楽しくて、やりたいことを思い切りやっているようだ。
ただ、さらにどんどん大きくなったらどうなるか、どうするかは今後の課題ではあろうが・・・



エコビレッジもここまで進化したいものだ、いくらかたちを整えても、いかにエコな暮らしをしても、一代限りで持続可能とは言えない。

3.11以来、我々が学んだことはこういうことではないか。びっくり!!
  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 19:02Comments(0)生き方・考え方

2012年05月11日

今、三重県が面白い、凄い!・・・①ありんこ農苑

今、何故か三重県が元気なのだ。チョキ
三重県は本州の真ん中辺りに位置し遷都候補地でもある。
一般的に伊勢神宮が最も知られているが、伊勢志摩国立公園の真珠やスペイン村、鈴鹿サーキットもある、忍者で有名な伊賀の里、桑名の焼き蛤や松坂牛も有名だが、これは観光案内ではない。

これからの日本を、世界を変えていくほどのパワーを秘めた人達が活躍し始めている。そんな元気な人達やグループを案内したい。その中で今回は5か所程順次取り上げてみたいと思う。

まず初めは「ありんこ農園」だ。

昨年2011年秋、紅葉の綺麗な季節に京都のRKさんにお世話戴いて訪れた。
伊勢志摩スペイン村にほど近い温暖な気候と風光明媚な磯部町という所だ。
オーナーは森下雅子さん、有名な象設計集団にいた建築家で、パーマカルチャーに出会い、今は自分で設計した循環型エコ住宅に旦那様と2人で住んでおられる。
眺めの良い広い農園で自給自足のエコ生活だ。私も建築家で、以前から森下さんの住宅を一度見てみたいと思っていた。



東側の眼下に磯部の町並み 農村のような雰囲気、これは余談だが、近くに皇大神宮別宮の「伊雜宮」があり林の奥にある静かな内宮は伊勢神宮と同じく式年遷宮が20年ごとに行われる由緒正しい所で霊験あらたかな気持ちになる。



そろそろ本題に入ろう。まずありんこ農苑のランドスケープデザイン。
ゾーンプラン パーマカルチャーのゾーニング手法で2,000坪ほどの敷地をZone1~Zone5まで細かくデザインされている。
太陽の動き、四季の風の方向、眺望などが考慮され、家を中心に、5つのゾーニング。歩行距離によって機能が決定される。キッチンガーデン・育苗ハウス~野菜畑~果樹園~竹林・雑木林、キノコ栽培~自然林・植生保護。自然に即してとても合理的(自然の理に合っている)。



森下さんち 畑からの全景
所謂、パッシブソーラーハウスと呼ばれ、機械をなるべく使わずに、建築的手法で太陽や風雨等の自然を最大限活かして造った住宅である。
木造2階建て、屋根に太陽熱温水器が見える。1階部分は草屋根、居間の外側は下屋やパーゴラ(蔓棚)があり、日差しをコントロールできるようになっていて半戸外の外部空間として有効活用も出来る。旦那様はここでセルフビルドをされていた。雨水タンクも見える。

太陽高度を考慮した庇の出、風の循環を考慮した吹抜けや高窓、断熱材には籾殻を使用。
台所とダイニングはコンクリートの三和土土間で下足のままで使い勝手が良い上に蓄熱層にもなっている。
壁は籾殻入りの漆喰塗を自分たちでセルフビルドとのことである。



住宅の概念図


裏のだんだん畑は果樹園でZone3だ。 石積みとは凄いですね汗



森下雅子さん
とても気さくで話好きな思いやりに満ちた方である。初めて訪れたにも関わらず2階のゲストルームに泊めていただいた。



ダイニングより対面型キッチンを見る 台所仕事中でも会話が弾む。床はコンクリート土間で昼間蓄熱された太陽熱を夜間放出し循環。部屋中暖かいラブダイレクトゲイン)。



上部吹き抜け 空気の循環装置



2階から畑を見下ろす。1階部分の屋根は草屋根で土嚢で堰き止めてある。 旦那様セルフビルドの小屋も見える。



写真はないがトイレもコンポストトイレで、糞尿を分けて液肥や堆肥として畑に利用。
水道以外にも天水、井戸水も適宜使用されている。

WOOFERも時々受け入れられているし、ワークショップや見学会も時々開催されているようである。
これからの持続可能な一戸建ての住まい方の見本となる家である。機会があれば一度ご覧あれ!ハート  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 19:26Comments(0)その他

2012年04月13日

首里コミュニティ・ガーデン広がる

昨年の夏に新たに貸してもらえた300坪のガーデン。徐々に形を成してきた。
1区画5坪の自給ガーデンが17区画、約半分の8区画が始動し始めた。



最初の畑もシッカリやる人が出て来て美しいガーデンに成長している。

最近ビオトープも出来てきた。



水を張ると、不思議と生き物が寄って来る。まず赤とんぼが訪れた、そして今日は沼ガエルが3匹も住み着いてコーラスを・・・(*^。^*)

この池からオーバーフローした水が右手のバスタブに溜り、生きものの排泄物も交じって栄養豊かなガーデン用の水となる。
ここでも循環が出来てゆく・・・

ビオトープの向こうに見えるのが新しいガーデンだ。
その近くに、只今小屋を建設中である。道具置場と休憩小屋だ。
沖縄では突然スコールが来たり、強烈な日差しを避けるためにも休憩小屋は必須だ。



まだ未完成ではあるが、
先日、我らの植物の先生である”キラキラさんピカピカ”が出演予定の琉球放送3ch「気ままにロハススタイル」のインタビューが行われた場所である。
収録は今月末か来月早々になるようである。

梅雨前には完成させたい。汗  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 06:28Comments(1)パーマカルチャーガーデン

2011年09月18日

9・10 コミュニティ・ガーデン・パーティ

首里のコミュニティ・ガーデンを開拓し始めて半年になる。あしあとピンク
先月に新たに隣を貸していただけるオーナーに恵まれて1,100㎡広げられた。
合計3700㎡=1,120坪の広い農園にになった。
開拓面積が広がって作業も増えたが嬉しいな・・・
感謝びっくり 感謝びっくり である。


ゆいレール首里駅から歩いて8分ほど、高速の那覇インターから車で数分の恵まれた場所だ。

このほど施設の一つである集いのデッキスペースが完成した。ラブ
荷物を載せて運ぶ木製のパレットを並べてのセルフビルドのデッキである。
あーりーさんが思いっきり楽しんで作ってくれたものだ。
この後は、道具小屋やコンポストトイレ等セルフビルドの予定が待っている。


この上にタープを張ってテーブルや背もたれもセットして、一品持ち寄りの食べ物を並べた


一人ひとりが一品だけでも持ち寄ると超豪華な食事になる。

畑ではまだ作業を続けている人たちがいる。




18:00そろそろ始めましょうか
今宵は大人15名、子供5名のにぎやかな宴となった。

清美ちゃんのバイオリンも雰囲気を盛り上げる。
中秋の名月の下で楽しい農園パーティーとなった。


20:00までの予定だったが、皆様なかなか帰ろうとしないのよ~ニコニコ


次回は秋の収穫祭だGOOD
参加したい人は来てね~
自給菜園したい人も来てね~ハート
  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 18:35Comments(1)パーマカルチャーガーデン

2011年08月23日

怒らないこと

7月の「100分 de 名著」の項目で《》については後日書くと言っていた。最近思い当たることがあって書くことにした。

パーマカルチャー活動をやっていると、あまり怒る人や、怒る場面に出くわさない。
パーマカルチャーをやろうとする人は概ね「こころ」が美しい人が多いためだろう。
パーマカルチャーをやろうとする人の心情は

地球に対する思いやり
人々に対する思いやり」に満ちているからだ。

しかし、最近そうではない場面に何度か出くわした。ついつい男ながら老婆心が出てしまった・・・・


現在、東京国立博物館で「空海と密教芸術」展が催されていて、最近”空海”が注目されている。
東寺講堂の立体曼荼羅の増長天立像と持国天立像である。物凄い形相で怒っている。
仏像なのに怒るとは?・・・ただならぬことに違いない。

怒りには大きく分けて2種類ある。

1、腹を立てること
2、叱ること

見分けはつきにくいが、似ていて非なるもの、まるでベクトル(方向)が正反対なのである。
1、は自分の為、2、は相手の為
仏像は明らかに2、の怒りで、つまり慈悲なのである。
しかし、人間は多くの場合、1、に寄るものがほとんどである。(本人が一番わかっている)
最近出くわしたのもそうであった。

1、は軽い怒りの「嫌、ケチ、軽視、反抗、張り合い、嫉妬」から「憎しみ、恨み、呪い」等ただならぬ重症のものまで種類は多い。ここまで行くと地獄そのものである。
何故そうなるのか・・・・

人間には三大基本煩悩があると言われている。

1、欲望
2、怒り
3、迷い(無知)


「不平・不満・愚痴・泣き言・悪口・文句・イライラ・セカセカ・・・・」煩悩は人を不幸にする。
この中で特に早急に除去したほうが良いものが「怒り」である。
これは他の2つより、真摯に取り組めば意外と除去し易い。
欲は怒りの別ヴァージョンであるのでまず、怒り(腹を立てること)をなくすことに集中したほうが良い。

昨年の10月に東京に行った時、本屋で何気なく目を引き、手に取ったのが
ズバリ「怒らないこと1・2」というベストセラーになった本だ。


スリランカ初期仏教長老「アルボムッレ・スマナサーラ」著 サンガ新書 一冊700円

人は怒る時、怒りの原因を相手(他)のせいにする。「自分は正しい」と決めつける盲目の信仰があるようで、これが不幸の最大原因になっている。
怒った結果、損をするのはその人自身で、望んでいる結果にはならず、まさに自分で自分を不幸にしているようだ。
自分だけならまだしも、周りの人も大変大変・・・迷惑この上ない!
ここがまさに「煩悩」と言われる所以で、解っちゃるけどなかなか・・・なのだろう。

仏像があの形相で叱りたくなるのも頷けようムカッ
早くその煩悩を取り除かないと、いつまでたっても幸せになれない・・・と老婆心に満ち溢れているようだ。

煩悩を取り去ることを「解脱」という。
「解脱」と「悟り」は別物である。
悟るとはこの世の道理(真理)が解ることで、悟っても解脱できない人はいる。そういえばあの人も・・・・・・なんちゃって・・・
そう簡単にできないから「煩悩」と言われているのだが、

その気になれば意外と簡単びっくり
その気になるのはもっと簡単!?

ここで注意したいことは
腹を立てない人になる』のではなくて
腹の立たない人になる』ことである。

煩悩除去が真の意味で自己に対する思いやりではないだろうか。

この方面で悩んでいる方はこの本を読んで少しづつ実践して行こう。
パーマカルチャーと同じで実践しなければ、知ってるだけでは幸福にはなれない。

  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 08:24Comments(3)生き方・考え方

2011年08月13日

関東・中部周遊④ 穂高養生園

最後の目的地はホリスティックヘルスセンター穂高養生園」だ。
北アルプスの森の中、安曇野高原の北側に位置し「セルフケアー」(自分の健康は自分で守る」を掲げオープンしたのは1986年もう25年も前のことである。


最初に入ったのは「里の家」本館である。今回の宿泊施設だ。木造のしっとりした建物で、森の中に半ば埋まっているように佇んでいた。
中に入ると受付があり、正面に中庭が見える。


この中庭を囲んで、ドームハウスや宿泊棟などが建っている。
気持ちいい~眠っzzz
ここは、1日2食のマクロビ料理である。夕食は17:30、朝食は10:30と少し遅め。
その前に朝のプログラムが用意されていて、一日おきに散歩とヨーガがあり、行った翌朝はヨーガであった。
日頃、朝起きた時ストレッチを1時間ほどやっているので、違和感なくついて行けた。



とても手間をかけて作った料理である。スタッフの意気込みが感じられるメニューであった。


朝食後、周りを散歩したら、自給菜園があった。パーマカルチャーの考え方を取り入れた菜園である。


やはり、自分で作らなくっちゃ~ねアップ♪赤
その後、森の中を20分ほど歩いて、穂高養生園の別館「森の家」のほうに行った。
最初に目に入ってきた建物は「コクーンハウス」PCCJの山田さんが設計した手づくりのバンガローだ。瞑想用に作られたと聞いたが、現在はスタッフ室になっているとか・・・
草屋根で3棟並んで可愛らしい~ラブ


そのすぐそばにあるのが、最近建った「木と人カフェ」で周囲に、パーマカルチャーハーブガーデンを抱き、手造り感あふれる木造の建物だ。






ここでティータイムした後、もっと奥に歩いて行くと「森のキッチン」棟がある。




この隣に岩でできた「ハーバルサウナ」がある。昨夜暗い中ここに来て入った処だ。
ハーブ水をかける蒸気サウナだ。3人以上いないと入れないそうで、ほかの宿泊客と4人+スタッフ2名で入った。


その奥に、「森の家アナンダがある。
ここは宿泊施設でもあるが、ヨーガや瞑想、ワークショップ、デトックスプログラムも行う施設だ。


この他にも施設は散りばめられているが、ほとんどの建物はセルフビルドというから凄いキラキラ 
ますます需要も伸びて発展しそうなオーラがメラメラであった。

病気の原因の大半は「過食・美食・偏食」と「運動不足」それに「ストレス」と言われている。
競争社会にはありがちなものばかりだ。疲れている方は一度訪れてみては如何でしょうかぶーん
          癒されますよ~ハート  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 08:49Comments(0)その他

2011年08月08日

持ち込まない・持ち出さない(前半) (kw16)

半年ぶりのkeywordである。HPのトップページに掲載されている中の最後に残った項目だが、これで完結ではなく、パーマカルチャーのkeywordはまだ暫く続けようと思っている。
この項目は他のkeywordと重なっているところもあり、別の観点を探していたが、一応締め括りとして前半・後半に分けて根本問題に触れてみたい。そこで
『ローカリゼーション』に焦点をあててみようと考えた。
ここでまず思い出すのが、ヘレナ・N・ホッジ著の『ラダック 懐かしい未来』だ。



エコビレッジ運動の原点となるような本で、読んでいる方も多いと思うが、この閉塞感漂う現在の日本の状況では一読に値する。

我らパーマカルチャーの活動もそうだが、この本の最終目標は
持続可能な平和で幸福な社会づくりである。

今まで、モノが豊富で、便利で快適な生活が「幸福」になることと信じて邁進して来た。これには戦後世界をリードして来た米国がモデルとなった。
しかし、この国は「奴隷制度」を前提に発展してきたグローバル集団で、自己責任が貫徹され、人情味はかけらもない。また、戦争を外交の手段としているようで、自国の価値観を押し付けるお節介な
グローバリゼーション」の代表国である。
(アメリカ人はモチロンこんな人達ばかりではなく、扇動者は極一部の人達であろう。個人的にはアメリカは好きだし、アメリカ人も決して嫌いではない)

しかし、最近になってこのグローバリゼーションの価値観がどうも違うのではないかと人々が気付き始めたのだ。
幸福はGDP(国内総生産)・GNP(国民総生産)の物の豊富さだけで測るのではなく、これに変わり
GNH(国民総幸福度)を基準にしてはどうかと模索が続いている。
幸福を決める要素は次の9項目であるとし統計を取っている。

1、心理的幸福  2、健康  3、教育  4、文化  5、環境  6、コミュニティ  7、良い統治  8、生活水準  9、自分の時間の使い方

これによると、世界ランキングの1位はデンマークで、2位はスイス、3位オーストリア、4位アイスランド、5位バハマ、6位フィンランド、7位スウェーデン、8位にブータンと続き北欧とか辺境の国とかが出てくるが、先進国はなかなか出てこないガ-ン
ちなみに、戦後我が国のモデルになった憧れのアメリカは23位、35位ドイツ、41位イギリス、62位フランス、82位中国、そして90位にやっと日本が出てきた。

なにせ、先進国の人々は自分は幸福だとは感じていないのであるヒミツ

これでも相当衝撃的なのだが、事態はもっと深刻なようで、アメリカはもとよりGNH1位のデンマークでさえも相当社会的に歪みが起こっているというのである。汗
アルコール依存、薬物汚染やホームレス・自殺者の増加等の問題。また、福祉が充実しすぎて、子供たちが年老いた親の元に訪ねてこないようで、何の不自由もない老人達が淋しく暮らしているらしい。

それは、生活にまつわる日常の行事のアウトソーシング(外部化)にあるようだ。つまり、コミュニティが喪失しているのである。

経済が豊かな先進国で今、問題になっているのは
1、家庭崩壊  2、学級崩壊  3、いじめ  4、格差  5、無関心  6、老人の孤立  7、自殺 等々である

これらに、共通するものは「コミュニティの欠如」である。
つまり、人と人の繋がり=支え合いがないのである。

グローバル化の波は津波以上に人を分断するようだ。
グローバル化は過密都市を生み出し、競争を煽り、毎日アクセクと快適で便利な生活を夢見て働いて、人を大事にしない風潮を生みだした。

過密都市は当然ながら、食料生産の場を外部に追い出し、莫大なエネルギーを必要とし、原子力や化石燃料エネルギーがなければ動かない建造物や物を造りだした。また、膨大なゴミとCO2を垂れ流し、環境の悪化を招いている。

という現状認識が前半で、長くなるので、ローカリゼーション(持ち込まない・持ち出さない)が何故必要かは後半で・・・・

  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 16:02Comments(0)key word

2011年08月02日

関東・中部周遊③ シャロム・ヒュッテ

前々から行きたいと思っていた安曇野のペンション
シャロム・ヒュッテ」に訪れることが出来た。
本館は、主が山小屋の元支配人で、彼の好みなのかスイスの山小屋風の外観だ。



5年前、PCCJでデザインコースと実習コースを受講した時、シャロム・ヒュッテでも
パーマカルチャー塾を開催していることを知った。
東京から遠いので通うのは少し困難ではあるが、自然農やコミュニティを目指す自然豊かな広い大地には大いに魅力を感じていた。
昨今は、NHKの朝ドラ「おひさま」の舞台にもなって、訪れる人が多いとか・・・



敷地内には、雑貨のお店や、オーガニックレストラン&カフェ、シュタイナー教育の半屋外保育園等いろいろな施設が点在している。
ついて間もなく、夕食の時間で早速カフェに行った。



中には、色んなオーガニック食材やパン、グッズ等も販売するコーナーがあった。



食事はマクロビオティック料理である。落ち着いた手づくりの山小屋風の空間で、地ビールも注文し美味しく楽しい時間を過ごせた。



夕食後、希望者10人ほどでミーティングを行った。色んな場所から色んな思いを持って訪れた人々と話をした。もう2度と会うこともない方達かも知れないが、共通項が自然と出てくる。みんなパーマカルチャーを望んでいるんだね~。

次の日は、早朝ウォーキングで係りの人が案内してくれた。



ツリーハウスやコンポストトイレ、保育園や森



最後はとっておきの自然農の畑だ。
安曇野の広い大地の中で空気も美味しい、土もフカフカだ。美味しい野菜ができそ~ラブ

説明してくれた人の目が輝いていた。
この農場は、川口由一さんの自然農法を目指しているようだ。野菜を生産するというより、自然に沿った生き方を実践しているといったほうが良いのだろう。





その後、ビュッフェの朝食をとって、次の訪問地に向かった。  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 10:48Comments(0)その他

2011年07月29日

セルフビルド・・建築家なしの建築

建築家の間で有名な本が1980年代に発行されたSD選書のB・ルドフスキー「建築家なしの建築」であった。
これは世界中のアノニマスな建築を集めた本で、多くの建築家が注目していない取り残された建物である。

遺産として残っている建築はほとんどが権力者や富の独占者が築いたもので、一般人の生活に密着した建物は取り上げられていない。
近代合理主義建築が無視した『地域性・風土性・生活感覚』の欠如を歴史家の観点から鋭く突いた記念碑的本であった。
パーマカルチャーの視点を導入すれば、膨大なエネルギーを必要とする建築の作り方はあまりにもノンシャランな考え方である。



これらの動きと並行して、バックミンスター・フラーの影響を受けた
ロイド・カーン氏は、1973年に、セルフビルドのガイドともなる世界中のバナキュラー(土着的)な建物を集めた『シェルター』を出版し、次いで2003年には『ホームワーク』を出版した。

セルフビルドの本は多い





ここで、『セルフビルドの意義を改めて考えてみたい。

セルフビルドとは、専門家に丸投げせず、自分達で家や付帯施設等を作ることを言う。
しかし、『住む』ということは自分達だけでは成り立たず、周辺の自然環境や社会の一員として生きているという自覚が必要で大切なことである。

セルフビルドの価値は、経費の節約と共に、今在るものを最大限活用することで、環境にかかる負担を軽減する役割もある。
重要なことは、そのデザインはその人の人生観を表現することになり、消費文明からの脱却と既存の価値観から新たな文化の創造への意思表明となることである。
完成を焦らず、創ることそのものを楽しみ『遊ぶ』という出発点に立つことであり、工作少年のあの目の輝きを取り戻すことにある。

≪そこで見えてくるもの≫
消費文明の中では、物や製品との繋がりが見えにくく、つくってくれた人たちのことが見えにくい。
勢い不要になれば平気で廃棄してしまう繋がりのない「途切れた関係」である。
しかし、セルフビルドをすれば一気に見えてくるものがある。それは自分だけでは絶対に作れないことに気付くからである。
技術や知識、材料や道具のことなど改めて何も解らず呆然としてしまうのだ。
これまで伝承して来た人達の尊さ、長年かけて育まれてきた知恵などに改めて感動することになる。
文明人ならではの体力のなさに落胆もするだろう、いかに生活することと離れて生きて来たか実感するのだ。



≪仲良しの輪・和・環≫

しかし、希望を失うことはない。我々は一人ではない。
コミュニティ』を形成し、温め、発展させることだ。
人と繋がった時《個の多様性》が輝き始める。
人はそれぞれ得意分野がある。趣味も特技も違うのだが、日常の労働においてはなかなかそれらを発揮できる場が得にくい。ひたすら職務に縛られこなすことに精一杯で喜びを味わうことなく過ごしている。
その鬱積した情念がセルフビルドを通して一気に解放されるのだ。
自分一人で頑張らずに、仲間をつくりその人の持ち味を活かし合うことで人生は有意義になる。
セルフビルドを通して本物の生き方に触れ、生きる原点を味わってみることである。  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 16:02Comments(0)建築

2011年07月27日

関東・中部周遊② 蓼科バラクラ・ガーデン&碌山美術館

安曇野に行く途中に避暑地で著名な蓼科にたち寄って、
バラクラ・ガーデン」というイングリッシュガーデンを訪れた。



緑溢れる蓼科にあっても、さらなる美しくデザインされたガーデンに魅せられた。



暫く遊覧していると、ガーデンの中にカフェがあった。
頃合いお腹がすいて昼食にした。



天気もよろしい。ここは当然に屋外の席に陣取った。



屋外でのランチもことのほか美味しく感じた。イングリッシュ・ガーデンは日本人の好みに合うようだ。
パーマカルチャーの目指す森のような菜園にも近しい混植ガーデンである。サクラ



その後、今回の目的地の安曇野を目指した。

そこの中心地の「穂高」駅のそばに以前から一度行きたかった
碌山美術館」に立ち寄った。
ここは明治の若き天才と言われた荻原守衛の常設展示場だが、私には美術館のほうに興味があった。
ここのメインの建築は早稲田大学の教授で建築家の今井兼次の作品で、教会かと思わせる凛とした佇まいはただらなる表情がある。
我々にとって、彼はシュタイナー教育やバイオダイナミクス農法で有名なルドルフ・シュタイナーを建築家として初めて日本に紹介した人でもある。
長崎の「二十六聖人記念館」や、佐賀の私の実家の傍にある「大隈記念館」の設計者で、なるほどシュタイナーの「第2ゲーテアヌム」を彷彿とさせるデザインに若い時の私は感動したものだ。



この他、ここにはいろいろなデザインの建物が立ち並ぶ、建築の博物館のようでもある。





長野に訪れる機会があれば、一度寄ってみては如何でしょうか?
こころが満たされる思いですよ。晴れ



  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 22:47Comments(0)その他

2011年07月21日

何の為に働くのか?

私たちは何のために働いているのであろうか?

あまりに当たり前過ぎて考えたことがないかも知れないが、改めて聞かれると、返ってくる言葉が「食うため!」が大半であろう。
人類の生活欲求の中で努力しなければ得られないものは《食料》が主なものだから「食う」とは「生活する」と同じ意味かと思われる。
昔から「働かざる者、食うべからず」という言葉もあった。



人類の歴史は700万年とも言われている。
人類が農耕を始めたのが1万年前と言われているので、699万年間は「狩猟採取」をしていた。
この時代の労働時間は1週間当たり2.5日で約6時間費やしていたそうである。つまり15時間/週

しかし、便利・快適を求めて科学・技術を発展させて来た現代人の食うために費やす時間は、1週間当たり5日で約8時間、少なくとも40時間/週費やしており、古代人の約3倍の労働時間になっている。
・・・・・・・はて、どちらが豊かな生活をしているのだろうか?



ハンナ・アーレントというアメリカの政治哲学者(1906--1975)が「働く」には3種類あると分析した。
1、「労働」:生活のための糧を得る「賃金労働」消費の営みで、好むと好まざるとに関わらずやらなければならないもの。
2、「仕事」:特定の目的のために、耐久性のあるものを創りだす専門性で自己実現に係り、自発的意志が見られるもの。
3、「活動」:社会活動ともいわれ、ボランティアやNPO等、社会と深い係わりがあるもので、ハンナはこれを最も重要視していた。



・・・・・ところで「はたらく」の反対語は解りますか?・・・・・
と訊くと「遊ぶ」「リラックス」とか「怠ける」「サボる」、あるいは「働かない」と否定語を言われることが多い。
このことから、「はたらく」ことは辛いこと、苦しいことのようだ。

「はたらく」の反対語は「はた迷惑」
はた迷惑の「はた」は漢字では『傍』と書き、その人の周囲にいる人のことで、とても身近な人的環境の家族や友達、あるいは職場の上司や仲間、またその会社の作った製品を買ってくれる人達を言う。

つまり、「はたらく」を漢字で書けば『傍楽』と表記し、その人の周囲にいる人を楽にし『楽しませる』ことが働く意味になる。
周りにいる人を楽しませ、喜んでもらうことが、その人やその会社の繁栄に繋がるのである。

≪なでしこジャパン≫を見よ!・・・彼女らは海外のプロリーグに参加している人を除けば、1日8時間の労働をし、その後ハンナの言う仕事である「サッカー」の練習をしたり試合に出たりしているのだ。
今回の「FIFA女子ワールドカップ」の試合はまさにがんばれニッポンの「活動」の領域に達していた。

ハンナが『活動』を重要視していることも頷けよう。

ここで、注意したいことは「労働』についても同じことで、イヤイヤやるのではなく、強く「傍楽」を意識することで、その人そのものが「有意義」な人生を送ることになるのである。
多くの時間を費やす労働時間を喜びの時間にすることである。

それ以外の行為は一切無意味で、たとえ成功したとしても『おごれる者久しからず、ただ春の夜の夢のごとし』となるようだ。

パーマカルチャーでは、生活時間の1/3を「賃金労働」、1/3を「天職仕事」、1/3を「農的暮らし」(コミュニティを伴った)を理想とし活動を進めている。

          週休5日制の快適ライフだ

          Let's join us ! ・・・・・・一緒にやりませんか?  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 13:01Comments(2)生き方・考え方

2011年07月13日

関東・中部周遊① 里山長屋 in 藤野

今月(7月)の上旬に
東京~藤野(神奈川県北端)~安曇野(長野)と周遊して来た。

最初の地「藤野」は懐かしい~ニコニコ
5年前パーマカルチャー塾を受講、私のパーマカルチャー人生が始まった場所だ。
沖縄移住が決まっていたので、「デザインコース」と「実習コース」を同時に受けた。
デザインコースの仲間たちとは受講後、オーストラリア&ニュジーランドPCツアーに行ったし、
実習コースの仲間たちとは施設づくりの課題で「畑の水洗トイレ」を月1回自主参加でやりぬいた。思い出深い場所である。

その実習コースの仲間が3名参集してくれ「里山長屋」のコモンハウスで同窓会をやらせてもらった。



手前がコモンハウス、奥が2階建て4戸がくっついた長屋だ。この建物は、PC塾で建築の講師をしてる山田さんとその仲間たちが4世帯集まって作ったコミュニティハウスだ。



裏の北側と奥の東側には深い森があって、涼溜りになっている。
建物は木造で木の感じが想像以上に凄く良い。風通しも考慮されて、暑い夏であったが本当に涼しい夜を過ごせた。

まだ未着工ではあったが各戸の前には自給菜園が予定されている。
パーカル建築「のアイテムとしては、自然空調システムの「そよ風」



自然換気と採光を兼ねる吹き抜け上部のトップライト



ウイスキー樽のお洒落な雨水タンク井戸水



コモンハウスの入口はガラス張りの屋根(全面トップライト)で三和土(タタキ)土間の床は石張り、これをダイレクトゲインといい冬場は床に蓄熱し夜間に放熱するパーッシブソーラーの手法である。



2階の和室で宴会中~♪赤



こちらが出来上がってほろ酔い状態の時に下のコモンリビングでは藤野のトランジション・タウンのメンバーの方たちは真剣にワークショップをしておられた~ヒミツ



        藤野の夜は長く熱かったぜ汗グー  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 13:07Comments(0)その他

2011年07月13日

100分 de 名著

以前アップしたブログをうっかり削除した。これは、前々回のブログとリンクしているので改めて掲載することにした。

100分 de 名著」の番組を見た。第一回のニーチェの「ツァラトゥストラ」は見損なったが、今回は孔子の「論語」を取り上げていた。
内容は次のサイトを見てもらえれば解るが・・・・
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/02_confucius/index.html

漢字は凄いと思った。似て非なるものとはこのことじゃ!
「口」と「又」では大違い!!びっくり!
「恕」「怒」ではまるで正反対の意味になる。

 は「奴+心」、奴(あいつ)は自分と相手を分ける考え方である。
怒りは人を不幸にする3大基本煩悩の1つだ。(これについては後日に又、改めて書こうと思っている)

 はジョと読む。怒とは正反対で・・・の如しと使われ《同じ》という意味で『思いやり』だそうである。

・孔子は「思いやり」が人生で一番大切なものと言い。
・仏教では時間・空間を超越した万物一切の「本体」と定義しているようだ。

現在の社会は「個別閉鎖社会」とでも言おうか、天災であれ人災であれ、自己責任で突っ放されるが、
そうではない社会「恕の社会」を築いて行きたいものだ。
これを絵で表すと「パーマカルチャー・エコビレジ」となる。



自給菜園は当たり前、エネルギーの自前で、自然災害にも強靭なデザイン。
パーマカルチャーでは重要な機能は多くの要素(アイテム)で維持する。
また、一日の大半は自分の好きな仕事ができるし、お金もほとんど要らない。和気藹々のエコビレッジである。

         こころに「」のある人がここの住人である  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 11:41Comments(0)生き方・考え方

2011年05月28日

台風に備える

大型の台風が近づいて来ている。
本島直撃は4年ぶりである。丁度沖縄に移住してきた6月に大型の台風が来た。さすが沖縄と思ったが、その後ほとんど来なかった。
異常気象と言われているように、だいぶ以前とは変わっているようだ。

台風は被害ばかりが強調されるが、海のヘドロを綺麗に掃除してくれたり、大事な水が不足したときに大量に供給してくれたり、我々には気付かない恵みの部分もあるのかも知れない。

「台風を敵にしない」という考えに立つと、台風対策から台風に備えるという言い方に変わる。
パーマカルチャーでは、自然に対してそういう言葉を使う。

4年前は、こちらに来たばかりで畑がなかったが、今回は畑の手入れが必要である。
住まいは鉄筋であるので、ほぼ心配はないが畑の小屋は木造である。



畑は基礎にコンクリートを使えないので単管で止めている、引き抜ける恐れがあるので、ロープで補強した。



バナナも葉を半分切ったり、苗は補強したり・・





今、稲や麦がタワワに実っている。



カンナ芋やフジ豆も・・みんな元気に乗り切ろうねアップ



都市生活していた頃はこのような作業をしたことがなかったが、やってみると自然の中で暮らしているんだなと実感できる。

               豊かである。  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 08:57Comments(4)パーマカルチャーガーデン

2011年05月19日

恕(思いやり)は誰のため?

前回の続きでもう少し’恕’について書いてみたい。
恕は『思いやり』ということで、孔子は人生で最も大切なことと考えていたとあったが、その思いやりは果たして誰に対してか?

普通に考えると周囲の人に対して、さらに考えれば全人類や生きもの全てに対して又、環境や自然に対して・・・と考えるが、孔子が言いたかったことはその前に
           『自分』に対してと考えていたようだ。

最近我々パーマカルチャーリストにとって、待望の日本版「パーマカルチャーの本」が出版された。



今まではパーマカルチャーの倫理(心構え)として
●地球に対する配慮(思いやり)
●人に対する配慮(思いやり)
●余剰物の分配

の3項目があったが、この新しい本の中で新たに一項目が加わった。
それは「自己に対する配慮(思いやり)」である。

自己に対する思いやりとは、決して自分を甘やかすことではない。自分に対するご褒美のようなやわな事ではないことは気付いていると思うが、時として、人は自分に不都合になったら、人をあるいは対象を弄くり自分に合わせようとしがちである。まるで王様にでもなった気分で、人を変えようとする。
私はいいことをしている。理不尽な世の中を正そうとしている・・・と得意気だ。

真に「自己に対する思いやり」とは・・・

パーマカルチャーをベースにした「トランジション・タウン」という運動がある。
既存の町を石油や化石燃料に頼らないで丸ごとエコな町に変えて行こうとする運動であるが、その特徴の一つに
「頭(head)・こころ(heart)・身体(hands)」の「3H」のバランスをとる。という項目がある。

1、真に健全な身体とは?・・・健全な体を保持すると人は130歳くらいは生きれるらしい。汚染されていない環境でということもあるが、自ら身体を健全に保つためには好みや習慣ではなく、体に良いものを適度に食べることである。
長生きすることばかりが目標ではないが、130歳まで生きる自信のない方には、年に4回くらいの断食もいい方法であるし、石鹸・シャンプーや洗剤をなるべく使わないで「常在菌」と仲良く共生することも必要だ。
意外と、自分に対して不親切な人が多い。例えば、自給菜園をすれば、美味しい生命力溢れる食べ物を食べられ、適度に体を動かすので健康に良い。
現代人は体を動かさないで、太ったり成人病になると、お金を出して病院通いに、ジム通い・・・実に奇妙なことをしているのを見て、かつて倉本聰はホモ・サスペンス(不安・不安定・奇妙な人)と言った。

2、真に良い頭とは?・・・頭は記憶力だけではない。実行力、表現力、判断力、理解力、創造力、先見力、決断力、観察力、指導力・・・・等々いろんな能力があり一人では賄い切れない。頭は道具である。
特に重要な道具は、やはり仲良し力が必要ではないだろうか。これがないと頭は悪いかも・・・

3、真に素晴らしいこころの在り方とは・・・
先入観、固定観念、頑固観念に縛られない、いつもピュア―な観念を保持していることである。
人は自分が接した知識や情報のうち、正しいと取捨選択した観念を正しいとし後生大事に守り通そうと思い違いをするものであるが、このことが争いごとを起こし不幸になる原因である。
お金は出せば減るが、愛はいくら出しても減らない。不思議なことに出すごとに嬉しくなる。
「思いやり」に満ち満ちたこころを持ちたいものだ。
真に健康正常で自由なこころを持つことが人生で一番重要なことである。


           自己に対する『恕』
 とは、「頭・こころ・身体」のバランスを実行できる人なのかも知れない。



  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 12:09Comments(0)生き方・考え方

2011年03月27日

cafe De permaculture

今年から、OPeNの新しい動きの1つとして、カフェでパーマカルチャーの紹介をすることにした。
私自身パーマカルチャーとの出会いは東京のカフェでこれを聴いたことで始まった。晴れ

パーマカルチャーは田舎暮らしが好きな特別な人がやることではなく。
地球生活者は地球に住むマナーとして知り、日々のライフスタイルとして身につけるものではないだろうか。
特に今回の大震災のニュースを見るたびに、早く皆に伝えなければという思いが強くなった。

・・・と云う訳で、毎月1~2回ほどカフェで、ユッタリと食事をしながら聴いていただければと思っている。

第一弾として
4月3日(日曜日)11時から14時
首里桃原町1-13にある
イタリアンレストラン ラ・フォンテ
で開催される『Mother's Kitchen』の3周年イベントにてプレゼンすることになりました。
私どもの会員でもあるマクロビオティック教室の大友美幸さん主催の
お野菜セミナー&春のイタリアンランチ会』です。
定員40名ですが、残り僅かとのことです。
興味ある方は下記のサイトで問い合わせください。

http://miyuki446.ti-da.net/e3399060.html

第2弾として
4月12日(火曜日)19:00~21:00
糸満ロータリのすぐそば
ベジタリアン カフェ シュクラン
でユッタリと夕食を食べながらのワークショップです。
定員は10名前後と少なめですが、興味のある方はどうぞGOOD
日頃パーマカルチャーに興味があってもなかなか聞けないお勤めの方にとの思いで夜の時間としました。



問い合わせは下記サイトからどうぞ

http://choukrane.ti-da.net/

  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 14:51Comments(0)その他

2011年03月25日

糸満のターシャ・チューダー

昨日久しぶりに糸満のターシャ・チューダー(とよこねぇねぇ)の菜園を訪れた。♪赤



2月・3月のこの時期に菜園は溢れんばかりの野菜・花・果樹で埋め尽くされていた。・・さすが沖縄びっくり
まさにパーマカルチャー・ガーデンびっくりびっくり!



果樹はマンゴー、レイシ、コーヒー、レンブ、レイシ、シークワーサー、パパイヤ、グワバ等々、カニステルはスズナリで、マンゴーも露地栽培であるチョキ



敷地は数百坪でそれほど広くはないが、お花に囲まれた小さな別荘もあり癒しのチューダーワールドである。



野菜はハンダマ、ネギ、キャベツ、レタス、ニンジン、ダイコン、イモ、シソ、イーチョーバ、シマナー、ミツバ、ニラ、アロエ、オオバコ、ゲットウ、オオムギ等々ギッシリ混植である。



久しぶりに訪れ、以前よりさらに濃くなっていた。
帰りにマンゴーの苗を戴きましたぁ~ハート

私の東風平パーマカルチャー・ガーデンでも先日収穫祭晴れ
未来のターシャ・チューダーと一緒に



島ニンジン、紅イモ、島ラッキョウ、レタス、ノビル等を収穫ぶーん



これから、夏野菜の植え付けだ。がんばるぞーガッツポーズ  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 10:03Comments(0)パーマカルチャーガーデン

2011年03月18日

コミュニティ・ガーデン

この大震災を出発点として、ライフスタイルのチェンジを本気で考える時期に来たのではないだろうか・・・
競争を煽るGDPのアップはもう要らない バイバイ
本物の生き方ができる永続可能な生活へ方向転換 アップ電球
・・・・と云う訳でコミュニティ・ガーデンの勧めふたば


コミュニティガーデンは郊外にも大都会の中にも求められる、地域のコミュニティを重視した市民農園のことである。




暮らしの安全安心に繋がり、心を癒し潤いを与え、景観の向上になる。
出会いの場、楽しみながら学び、環境に貢献できる。
地域への愛情が芽生え、循環型社会の促進を促す。


とりもなおさず
安心安全なフレッシュ野菜を堪能出来、自己の自給率をアップし、ひいては日本の自給率アップに繋がるのである

1人でシュクシュクとやるのも良いが、皆でワイワイやるほうが愉快で楽しいのである。

今回、オーナーの御厚意により震災の最中に貸していただけることになった。800坪もあり、しかも無償貸与である。このタイミングは、
我らパーマカルチャーにミッションを「やりなさい僕ボクサーびっくり!!と言われているようなものである。

場所は那覇市の城下町・首里で高速那覇ICから近く、ゆいレール首里駅からも歩いて行ける便利な立地である。しかも、この町なかで南傾斜の丘陵地で眺めも良い!しかも森化しているぅ~ハート


食べられる森づくり」を目指すパーマカルチャーには最高・最上・最善の場所である。
ウチナーグチで言えば
『いっぺーじょうとーよーびっくり

ここで50人くらいの仲間が、一人ひとりマイ畑で5坪の森をつくるのである。

果樹あり花あり。採れたての野菜を交換し合ったり・・・
また、アースオーブンを作って、時にはティータイムしながら語り合うのである。







From Okinawa with love .~GOOD
       さぁー!一緒に始めようぜぃ! サクラ  


Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 05:36Comments(0)パーマカルチャーガーデン