› パ―マカルチャー in the age of “AI・BI・CI” › 2012年06月
2012年06月21日
信じない、疑わない
私達は信じる(信じている)という言葉をよく使う。
●「私はあなたを信じている」と言う時は、強く期待しているという意味で使っている。これは言われた方はプレッシャーを感じるかも知れないが罪は軽い。
●もう一つはシッカリ「信仰的」で、「これが正しい・真実である」という意味で使っている。これは時として恐ろしい結果を招く場合が多い。戦争やテロなどはこの例である。
冷静に「信じる」という意味を考えてみると、ハッキリ証明できないにも関わらず「これが正しい・真実である」と頑固一徹思い込んでいる状態のことである。
自分の知識・経験に照らして何となくそうだとか、苦しい時に救われたからとか、この本に書いてあるからとか、あの偉大な人がそう言っているから間違いない、真実に違いない!と勘違いしやすいものだ。
もし本当なら「信じる」とは言わない「正解」と言う。証明できるからである。例えば「2+3=5だと信じている!」とは決して言わない。このことから・・・・・
『信じる』とは「根拠なくこれが正しい・真実であると思い込んでいる状態」のことで、
『疑う』とは「根拠なくこれは間違い・嘘であると思い込んでいる状態」のことである。
あまり気付かないが、常日頃、我々は結構安易に「信じたり、疑ったり」している。習慣化しているのかも知れない。
人が言ったことや見たことを安易に信じたりするが、それが裏切られたら一転、怒りまくる。また、疑っていたりしたことが解消すればホットしたり・・・心境は忙しい。ややこしい。愛くるしいとも言えるが・・・・
人類は歴史上、死ぬか生きるか長い長い大変な戦いをして来たようである。これが習慣化しているのか、心の拠り所として「信じる」ことに求めたい気持ちは理解できるのだが、これらは知的な行為ではない。普遍化しない。
何故なら、いかに真理・真実だと思っても、その人の判断力で正しいと判断したのだから、その人の「判断力が絶対だ!」と言っているようなもので、他の人が言っていることは「間違いで、嘘である!」とする傲慢な態度なのだ。
科学者が真実・真理を求めて追及している時は「信じたり・疑ったり」はしていない、あくまで正解(真実)を求めて究明している。
信じた時点で思考停止になるのだ。疑いを感じたら放置せず本当かどうかすぐ検証に入る。
事実を事実として「見る」「聴く」ことが出来れば、いつも安泰をキープできる。
パーマカルチャーでは「観察」を大事にする。
フィルター(色メガネ)を付けて見れば本当のこと、「真実」は見えない。固定観念や先入観の入った観察結果で計画すれば永続可能なデザインにはならないだろう。
「パーマカルチャーの基盤をなすのは、自然のシステムの観察と、昔からの農業のやり方の中に含まれている智恵、そして現代の科学・技術的知識である。
それは生態学的モデルに基づいたものではあるが、パーマカルチャーは「耕された」生態系をつくり出す。すなわち、通常自然の中で見られる以上に多くの、人や動物の食物を生産しうるシステムをデザイン、設計するのである。」(パーマカルチャーより)
「信じない・疑わない」で、子供のような好奇心を持てば世界はワンダーランドに見えるだろう。
パーマカルチャー提唱者のビルモリソンは次のようなことを述べている。
「勝手口の扉の前に座ってみれば、よい暮らしをするのに必要なものはみんなそこにそろっている。太陽、風、人々、建物、石、海、小鳥や植物などがわれわれを包んでいる。これらすべてと協調すれば調和が生まれ、反抗すると災害と混乱が起こるのである。」
●「私はあなたを信じている」と言う時は、強く期待しているという意味で使っている。これは言われた方はプレッシャーを感じるかも知れないが罪は軽い。
●もう一つはシッカリ「信仰的」で、「これが正しい・真実である」という意味で使っている。これは時として恐ろしい結果を招く場合が多い。戦争やテロなどはこの例である。
冷静に「信じる」という意味を考えてみると、ハッキリ証明できないにも関わらず「これが正しい・真実である」と頑固一徹思い込んでいる状態のことである。
自分の知識・経験に照らして何となくそうだとか、苦しい時に救われたからとか、この本に書いてあるからとか、あの偉大な人がそう言っているから間違いない、真実に違いない!と勘違いしやすいものだ。
もし本当なら「信じる」とは言わない「正解」と言う。証明できるからである。例えば「2+3=5だと信じている!」とは決して言わない。このことから・・・・・
『信じる』とは「根拠なくこれが正しい・真実であると思い込んでいる状態」のことで、
『疑う』とは「根拠なくこれは間違い・嘘であると思い込んでいる状態」のことである。
あまり気付かないが、常日頃、我々は結構安易に「信じたり、疑ったり」している。習慣化しているのかも知れない。
人が言ったことや見たことを安易に信じたりするが、それが裏切られたら一転、怒りまくる。また、疑っていたりしたことが解消すればホットしたり・・・心境は忙しい。ややこしい。愛くるしいとも言えるが・・・・
人類は歴史上、死ぬか生きるか長い長い大変な戦いをして来たようである。これが習慣化しているのか、心の拠り所として「信じる」ことに求めたい気持ちは理解できるのだが、これらは知的な行為ではない。普遍化しない。
何故なら、いかに真理・真実だと思っても、その人の判断力で正しいと判断したのだから、その人の「判断力が絶対だ!」と言っているようなもので、他の人が言っていることは「間違いで、嘘である!」とする傲慢な態度なのだ。
科学者が真実・真理を求めて追及している時は「信じたり・疑ったり」はしていない、あくまで正解(真実)を求めて究明している。
信じた時点で思考停止になるのだ。疑いを感じたら放置せず本当かどうかすぐ検証に入る。
事実を事実として「見る」「聴く」ことが出来れば、いつも安泰をキープできる。
パーマカルチャーでは「観察」を大事にする。
フィルター(色メガネ)を付けて見れば本当のこと、「真実」は見えない。固定観念や先入観の入った観察結果で計画すれば永続可能なデザインにはならないだろう。
「パーマカルチャーの基盤をなすのは、自然のシステムの観察と、昔からの農業のやり方の中に含まれている智恵、そして現代の科学・技術的知識である。
それは生態学的モデルに基づいたものではあるが、パーマカルチャーは「耕された」生態系をつくり出す。すなわち、通常自然の中で見られる以上に多くの、人や動物の食物を生産しうるシステムをデザイン、設計するのである。」(パーマカルチャーより)
「信じない・疑わない」で、子供のような好奇心を持てば世界はワンダーランドに見えるだろう。
パーマカルチャー提唱者のビルモリソンは次のようなことを述べている。
「勝手口の扉の前に座ってみれば、よい暮らしをするのに必要なものはみんなそこにそろっている。太陽、風、人々、建物、石、海、小鳥や植物などがわれわれを包んでいる。これらすべてと協調すれば調和が生まれ、反抗すると災害と混乱が起こるのである。」
2012年06月15日
今、三重県が面白い、凄い!・・・③モクモクファーム
丁度4年前の6月、かねてから行きたかった「伊賀の里モクモク手づくりファーム」を訪れた。
名古屋~奈良を結ぶ東名阪自動車道路の壬生野ICを降りて10分少々、伊賀の田舎道を結構走る。本当にこんなところにあるのかな?と少し不安に思っていると突然大きな施設にたどり着いた。なんと!大型バスが何台も停まる大きな駐車場があった。
サインも楽しくお洒落
駐車場より入口付近を見る
なんでも年間50万人の人が訪れるそうで1日の平均にすると1,370人!はこの田舎では「スゲー!」の一言。
1988年創業、当初は伊賀の養豚農家が経済のグローバル化、貿易の自由化の波で売れなくなり、何とかしなければという危機感を持った人達が集まって発足したそうである。
農業公園の敷地面積は14ha=42,000坪(東京ドーム3個分)
農業はイメージが悪い、戦後は3K(きつい、きたない、きけん)の代表選手のようにみられ、若者にとって農業は選択肢外で、親も決して奨めず、他の収入の安定した職業に就くように進学を奨励した。挙句に1991年のバブル崩壊以来グローバル経済の波にもまれ、就職口もどんどん減って行き、2008年のリーマンショック以来世界中が混乱、低迷している。
そんな中、世間の動向に左右されず、毅然と光を放つ時代の先駆け「モクモクファーム」
これからの農業の、そして若者の仕事観の見本となるのではと言われている。
10年前に年商25億円と聞いたのだが、現在はなんと47億円である
社員も100人だったのが、150人に増えて平均年齢が30歳というから驚く。
普通の農家は65歳以上のお年寄りがばかりで後継者がいないので、今後耕作放棄地問題や農業の衰退が危惧されている。
しかし、ここでは生産はもとより、加工、販売まで、今で云う6次産業化のモデルとなっていて、見学者が後を絶たない。
もちろん応募者も後を絶たない
社員以外にパートが150人、アルバイトが400人、そして周辺地域の取引している野菜や酪農の農家が100件、お米農家が80件あるそうである。
園内に入ってすぐに気付くのは施設が個性的でお洒落。サインやパッケージに至るまで楽しそうで、よくデザインされている。
【元気な野菜塾市場】の外観と内部
【野天温泉もくもくの湯】
【農村カフェ】
【モクモクショップ】の外観と内部 モクモクの商品がほとんど販売されている。
ここまではフリーで、この先は有料となっている。地図の上2/3の部分
【バーベキュービアハウス】 着いた日のランチそここでいただいた。働いている若い従業員たちが明るくて爽やかで気持ち良い。
【地ビール工房ブルワリー&麦芽工房】地ビールはコクがあって美味しい!
【手づくり体験C館】の外観と内部 モクモクの人気に火が付いたウィンナーの手づくり体験ができるところ
【PaPaビアレストラン】の外観と内部 宿泊者のメインダイニングとしても使われている。明るいガラスハウスの中に本物のブドウの木が茂っている。バイキングスタイルで料理の種類も多くて採り立ての新鮮な食材がすこぶる美味しい!
【おかえりビレッジ】 宿泊棟 地図の左上、一端外に出てから行くことになる。8名泊まれる直径8m程のコンクリート製のドームで、全部で38頭コテージ風に並んでいて集落のよう。
宿泊した次の朝は農業体験ということで、希望者は朝の作業に参加できる。私達はジャージー牛の赤ちゃんへ授乳する作業をさせてもらった。受入れも若者達で、やる気満々で楽しくやっているし、やはり笑顔が素敵だ。
日本の多くの会社の社長さん達にはヨダレの出そうな笑顔である。
どの若者も見学者や来園者に対して、とてもフレンドリーなのだ。決してマニュアル対応ではなく、よほど仕事が楽しいのだろう、心からの言葉で対応してくるので、お客は嬉しくなってしまうのだ。
視察に来た方々には儲かる秘訣ばかりを探しに来ないで、従業員が何故楽しく、やる気が出て、笑顔で人に応対したくなるのかを見て欲しいのだ。
ここが肝心
創業者の木村社長と吉田専務の絶妙のコンビが生み出したかつてないモクモクはワクワクの農業公園である。
お腹もこころも満たされて、「日本中の会社や企業がこうなったらいいネー!」、「そうしたいネー」と思いながら帰路についた。
名古屋~奈良を結ぶ東名阪自動車道路の壬生野ICを降りて10分少々、伊賀の田舎道を結構走る。本当にこんなところにあるのかな?と少し不安に思っていると突然大きな施設にたどり着いた。なんと!大型バスが何台も停まる大きな駐車場があった。
サインも楽しくお洒落
駐車場より入口付近を見る
なんでも年間50万人の人が訪れるそうで1日の平均にすると1,370人!はこの田舎では「スゲー!」の一言。
1988年創業、当初は伊賀の養豚農家が経済のグローバル化、貿易の自由化の波で売れなくなり、何とかしなければという危機感を持った人達が集まって発足したそうである。
農業公園の敷地面積は14ha=42,000坪(東京ドーム3個分)
農業はイメージが悪い、戦後は3K(きつい、きたない、きけん)の代表選手のようにみられ、若者にとって農業は選択肢外で、親も決して奨めず、他の収入の安定した職業に就くように進学を奨励した。挙句に1991年のバブル崩壊以来グローバル経済の波にもまれ、就職口もどんどん減って行き、2008年のリーマンショック以来世界中が混乱、低迷している。
そんな中、世間の動向に左右されず、毅然と光を放つ時代の先駆け「モクモクファーム」
これからの農業の、そして若者の仕事観の見本となるのではと言われている。
10年前に年商25億円と聞いたのだが、現在はなんと47億円である
社員も100人だったのが、150人に増えて平均年齢が30歳というから驚く。
普通の農家は65歳以上のお年寄りがばかりで後継者がいないので、今後耕作放棄地問題や農業の衰退が危惧されている。
しかし、ここでは生産はもとより、加工、販売まで、今で云う6次産業化のモデルとなっていて、見学者が後を絶たない。
もちろん応募者も後を絶たない
社員以外にパートが150人、アルバイトが400人、そして周辺地域の取引している野菜や酪農の農家が100件、お米農家が80件あるそうである。
園内に入ってすぐに気付くのは施設が個性的でお洒落。サインやパッケージに至るまで楽しそうで、よくデザインされている。
【元気な野菜塾市場】の外観と内部
【野天温泉もくもくの湯】
【農村カフェ】
【モクモクショップ】の外観と内部 モクモクの商品がほとんど販売されている。
ここまではフリーで、この先は有料となっている。地図の上2/3の部分
【バーベキュービアハウス】 着いた日のランチそここでいただいた。働いている若い従業員たちが明るくて爽やかで気持ち良い。
【地ビール工房ブルワリー&麦芽工房】地ビールはコクがあって美味しい!
【手づくり体験C館】の外観と内部 モクモクの人気に火が付いたウィンナーの手づくり体験ができるところ
【PaPaビアレストラン】の外観と内部 宿泊者のメインダイニングとしても使われている。明るいガラスハウスの中に本物のブドウの木が茂っている。バイキングスタイルで料理の種類も多くて採り立ての新鮮な食材がすこぶる美味しい!
【おかえりビレッジ】 宿泊棟 地図の左上、一端外に出てから行くことになる。8名泊まれる直径8m程のコンクリート製のドームで、全部で38頭コテージ風に並んでいて集落のよう。
宿泊した次の朝は農業体験ということで、希望者は朝の作業に参加できる。私達はジャージー牛の赤ちゃんへ授乳する作業をさせてもらった。受入れも若者達で、やる気満々で楽しくやっているし、やはり笑顔が素敵だ。
日本の多くの会社の社長さん達にはヨダレの出そうな笑顔である。
どの若者も見学者や来園者に対して、とてもフレンドリーなのだ。決してマニュアル対応ではなく、よほど仕事が楽しいのだろう、心からの言葉で対応してくるので、お客は嬉しくなってしまうのだ。
視察に来た方々には儲かる秘訣ばかりを探しに来ないで、従業員が何故楽しく、やる気が出て、笑顔で人に応対したくなるのかを見て欲しいのだ。
ここが肝心
創業者の木村社長と吉田専務の絶妙のコンビが生み出したかつてないモクモクはワクワクの農業公園である。
お腹もこころも満たされて、「日本中の会社や企業がこうなったらいいネー!」、「そうしたいネー」と思いながら帰路についた。