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2012年09月16日

ブリコラージュ:器用仕事 (kw17)

 今の建物をつくる工程は最初に設計図を描き、それに合わせて材料を調達し、依頼者(施主)が資金を出して業者に依頼、専門の職人が組み立てるのが一般的だが・・・・・・・
ブリコラージュ:器用仕事 (kw17)

 一生掛けてローン返済に縛られるこのシステムから脱却したいものだ。


 ブリコラージュはパーマカルチャーで云うセルフビルドの考え方に似ている。
 なるべくお金を使わない最小限の資金で、材料も廃品廃材を貰ってきたり、そこにあるものを使って自分であるいは仲間と共に作る。
 大まかな構想はあるが、最初に完璧な設計図は作らないで、材料調達に合わせその都度作って行くので、あうんの呼吸が必要で、何時できるかもハッキリしない。気楽な仕事でもある。

ブリコラージュ:器用仕事 (kw17)


 この言葉は「寄せ集め」「自分でつくる」「真似事」「ごまかし」等フランス語に由来し、社会人類学者で「構造主義」を提唱し世界の思想界をリードしたクロード・レヴィ―=ストロース(1908~2009)が「野生の思考」等で述べられた概念で「器用仕事」と訳されている。

ブリコラージュ:器用仕事 (kw17)


 これはモダニズムで確立された計画する「エンジニアリング」と対極をなす考え方である。
 グローバル経済を押進めた≪モダニズム≫からの脱却のキーワードになるかびっくり!!・・・・・ポストモダニズムグー

 今注目をあびている分子生物学者の福岡信一さんは、生き物の「受精卵」はプログラム(設計図)が組まれて形が出来上がって行くのではなくて、その場その場で臨機応変に細胞同士が空気を読み合い発生的に出来ていると、パスカルに対するコメントで述べていた。

ブリコラージュ:器用仕事 (kw17)


 よくよく考えてみるともともと、私たちの考え方、生き方もブリコラージュで、オリジナルなものはほとんどなく、全て臨機応変に寄せ集めで組み立てたものである。

 クリエイティブとはその繋がり方が今までにない新しい組み合わせの事なのだ。
 エコロジーでいうReuseに似ているが、そのまま使うのではなく、違う用途に使う器用さを要求され、アッサンブラージュ、コラージュ等アートの概念も含まれる。

ブリコラージュ:器用仕事 (kw17)


 忙しい現代には歓迎されないようだが、等身大の適正技術でもあり、作る喜びがある。

 まさに『パーマカルチャー的』であるOK

ブリコラージュ:器用仕事 (kw17)



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Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 17:11│Comments(0)key word
 
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