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2017年02月22日

パーマカルチャーの世界❻-1 『パーマカルチャーの実』

 パーマカルチャーの世界を表す為に《曼陀羅絵図》を作成しているが、より具体的にイメージする為に果樹(フルーツ ツリー)のイラストで表現してみた。(パーマカルチャー(創森社)の本P25「木の様々な機能」に加筆させていただいた)。

 まず大地(土壌)があり、種が土壌の環境で生育するように、人は育った場所の「文化・文明」の環境に大きな影響を受けながら成長していく、また本能(個の保存・種の保存)があり目指すは《》である。
パーマカルチャーの世界❻-1 『パーマカルチャーの実』

 人生は「モノ」「コト」「ココロ」で成り立っている。果樹の幹(大本)になるのが「コミュニティ・デザイン(ココロ)」である。
 そして最初の双葉が太陽の恵み(愛)を受けて光合成し成長していくように、人には「環境デザイン(モノ)」と「ライフスタイル・デザイン(コト)」の双葉が必要となる。さらに進んで人間社会ならではの「経済」「教育」「芸術」という成長を促す3本の枝が育つ。人ならではの知性と感性の開花である。目指すは《天》である。
パーマカルチャーの世界❻-1 『パーマカルチャーの実』

●【環境デザイン】の枝の先に「自然科学」「建築・道具」「土地・資源」等々の枝が出てきてこの先に様々な枝葉が出てくる。例えば・・・
・【自然科学】の枝葉には「物理」「化学」「生物学」「地学」「技術」「産業」等々。
・【建築・道具】の枝葉には「エコロジー」「環境共生」「循環」等々。
・【土地・資源】の枝葉には「再生可能」「適材配置・適正規模」「風土・地形」等々。
パーマカルチャーの世界❻-1 『パーマカルチャーの実』

●【ライフスタイル デザイン】の枝の先には「社会科学」「仕事・遊」「農林水産」等々の枝が出てきてこの先に様々な枝葉が出てくる。例えば・・・
・【社会科学】の枝葉には「考古学」「民俗学」「人類学」「言語学」「政治・経済学」等々。
・【仕事・遊】の枝葉には「適材適所」「協働・傍楽」「趣味・特技」等々。
・【農林水産】の枝葉には「コミュニティ ガーデン」「自然農」「自給農」等々。

パーマカルチャーの世界❻-1 『パーマカルチャーの実』

●【コミュニティ デザイン】の枝の先には「人文科学」「心」「身体」等等の枝が出てきてこの先に様々な枝葉が出てくる。例えば・・・
・【人文科学】の枝葉には「哲学・思想」「心理学」「歴史・地理」「宗教学」等々その先に「研究機関」「サイエンズ」「学者村」等々
・【】の枝葉には「魂」「霊性」
・【身体】の枝葉には「ヨガ・合気道」「ホリスティック医療」「瞑想」等々

パーマカルチャーの世界❻-1 『パーマカルチャーの実』

 これら枝葉の先に豊かな≪果実≫がたわわに実る。自分が好きでやりたい果実を満喫謳歌すれば幸せな人生となるだろう。この果樹の構造はツリー構造で表現されているが実は全体で一つ(アズワン)のセミラティス構造で相互に密接に関連し合っている。

パーマカルチャーの世界❻-1 『パーマカルチャーの実』

      左がセミ・ラティス構造、右がツリー構造

 1970年代にビル・モリソンが掲げた「パーマカルチャーの木」、その後デビット・ホルムグレンが掲げた「パーマカルチャーの花」そして今回の「パーマカルチャーの果実」。共通点は
 「食べられる森づくり」・・これは象徴的な言い方であるが、パーマカルチャーの目標は世界中を「食べられる森」にすることである。つまり、人は労働しなくてもどこでも食べ物が豊富にあり、貧困者を無くしモノの争奪による争いを無くして行けば次第に格差もなくなり「世界中が住み良い楽しい社会」になることを描いていると解釈できる。

 人は人間ならではの仕事や活動、クリエイティブなこと等に人生の大半を使う豊かなライフスタイルの実現を通して「人に喜ばれると嬉しい」本能の存在にに気付く

 ➡ 続きは具体的な『果実』のお話し



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Posted by 半農半Xの仕掛け人 at 14:44│Comments(0)パーマカルチャーの世界
 
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